久住の真ん中で、ファッションショー
久住で思い出したのですが、1990年ごろの事でした。
久住の山の中、「ガンジー牧場」近くで、ガラスハウスを使い、コンピューター制御で、野菜などの植物を育てるという、今ではよくある農業ですが、まだ普及する前にこの装置を管理して、実験していた財団法人が主催する、「ファッションショー」をしないか、という仕事が入ってきました。
テーマは、今からの農業、汚れない農業ができる様になる。というものです。
何故私が「ファッションショー」⁉️
話を持ってきたのはイベント会社で、スタイリストなら、ファッションに強いでしょう❗️
という簡単な理論で、話が来ました。
しかし、私はファッション専門の勉強もした事もありませんし、服が作れるっていったって、ズブの素人、引き受けて良いものか悩みました。結局は、する人がいなかったので、私の所に話がきたのでした。
一度は断ったのですが、引き受ける人がどうしても出てこないと言うので、初めての「ファッションショー」をする事になりました。
そして、NHKラジオに、地域の新聞社も参加で話は進みました。
ショーにあたって、私の友達のヘアメイクアーティストにも参加してもらいました。
場所は、久住の山の中にある国民宿舎の前のスペースで、くじゅう連山をバックの野外ステージでした。ステージ準備は、イベント会社がしてくれました。(ガンジー牧場の麓になります)
20着ほど服をデザインして、製作をする事になっていました。
そこで、基本その時に流通していた農家の方達が着る作業着を基本におしゃれに変えようと思いました。
その当時は、本当、グレーが基本で、色味も無く、デザインも決まった感じのものばかりでした。
あとは、ショーを盛り上げる為の仮装に近い服を何着か用意する事になりました。
今思うと、ハロウィンの仮装の様な雰囲気になってしまいましたが、そこはショー、派手な方が楽しいだろうという事で、子供も参加のお祭りの様なショーにする事になりました。
子供達にはかぼちゃやトマトを模した服を作り、大人には色鮮やかな作業着を用意して、タウンでも着るような服も加え、つなぎもパッチワークを沢山付けて華やかにして、最後には白いオーバーオールでのウェディングドレスも作りました。
「ワークマン」が出てくる前の、随分昔の話です。
モデルも現地の人やスタッフの知り合いを探しての、ド・素人のモデルばかりです。
服合わせも、当日。練習も、当日一回限り。
何でもありの身内受けのショーです。
友だちのヘアメイクアーティストは東京でバリバリやっていた人で、ショー受けするヘアメイクをバンバン作ってくれました。
街ぐるみでのショーはそんなに沢山の人達が集まった訳ではありませんでしたが、現地モデルもいたので、大盛り上がり。
素人ながらどのモデルも上手く立ち振る舞いが出来て、大成功だったと思いました。
スポンサーもちょっと驚いていましたが、納得して頂き、安心しました。
ローカルのNHKラジオにもデビューしましたし、ローカルの新聞にも記事が載りました。
その時見つけたツールポーチは、仕事の時大変重宝させていました。
元は大工さんのポーチだったようですが、ちょっとした、ヘアメイク用品や、テープやハサミなど撮影時に使うのにポケットが沢山ある感覚で便利です。
今では、普通にどこでも使っていますけどね。
良いものを見つけました!
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