それでも人は生きろという
辛い辛い世の中。
私自身の人生も長く苦しいものでした。
命を終わらせたいと、心のどこかで思いながらも、なんとか今日まで生きてきました。
親や知り合い、友だちは、結局のところ私の気持ちを理解してはくれませんでした。それでもみんな、口を揃えて「生きろ」とはいうのです。
なぜ?
なぜ、あなたたちにそんなことを言う権利があると言うのでしょう。
あなたたちは苦しむ私に手を差し伸べてくれたのでしょうか?
いいえ、あなたたちは何もしてはくれませんでした。
あなたたちは、何もかもが手遅れになってから
「何かしてあげられなかったのだろうか」
と嘯くのです。心の中に微塵も感じていないことを。
そんな言葉を口にするなら、なぜあの時、誰も私を助けてくれなかったのでしょう?なぜ気づかなかったのでしょう?
理由は決まっています。
本当は私のことはどうでもいいけど、私がいなくなると世間、時間、お金などの問題が色々と面倒だから仕方なく「生きろ」というのではないですか?
建前ばかりならベて。
あなたたちは私がいなくなることで何かあなたたち自身に不都合があるから、仕方なく「生きろ」と言うのではないですか?
嘘で本音を塗り固めて。
生きることに絶望した人間にとって、「生きろ」という言葉は拷問です。
それでも、
その言葉のおかげで、
その言葉のせいで、
残念ながら私は今でも生きています。
私の人生に価値はあるのでしょうか?
これほど苦しい人生を歩む意味はあるのでしょうか?
少なくとも私自身の中には、その答えはありません。
ご覧いただきありがとうございました。