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武術家の考える和と強さ

 ”和”とはなんでしょう?
 即答できる人の方が少ないのではないでしょうか?

 国語的には”争わない”とか”穏やか”など、陽気な意味がありますが、この『和』を争わない状態と考えるとそれはどんな状態でしょう?

 人間的に完成した人の集いでしょうか? まさかルールを作ろうなんて考えていませんよね?
 もしそうなら『義務と権利の哲学』を読んでから読み進めて下さい。

 答えは簡単で『皆んなが同じくらい強い』状態を『和』と呼びます。

 皆んなが同じくらい強ければ、誰かと争う時に無事では済まず必ず手傷を負います。
 すると他の誰かからから攻められたとき負けますよね?

 その状態では争わないことが最適解でナッシュ均衡となります。

 では『強い』とは?

 ジムで筋肉をつける?
 程度によりますが泳げなくなる事もありますし、疲労が早くなり、災害で適切なカロリーが摂れないと餓死まっしぐらです。
 彼女が溺れても助けられません。
 疲労が早いと長距離の移動も厳しいでしょう。
 屈筋を鍛えても殴り合いが上手くなる訳ではありません。

 それでもジムで鍛えるのは強いでしょうか?

 やはり武術、武道、格闘技のどれかを修めることが答えではないでしょうか?

 あなたが誰かを守りたいと思い、尚且つ和を求めるなら今からでも遅くありません! 格闘する技術を学んで下さい!

 暴漢やそれに類する人間に襲われることは今の日本で考えれば極少ない確率かもしれません。

 しかしゼロでは無いのです! 外国人や若い世代の犯罪がニュースで流れる昨今、私の話を今一度検討していただきたい。
 見かけの強さよりも中身のある強さを身につけて下さい!

 最後に『もう一つの和』についてお話しします。

 それは『正義を志す自分だけが圧倒的に強い』状態です。

 そんな人が居ればその人の下、悪は執行されず弱者は庇護下に入り、強力な和が生まれるでしょう。
 少なくとも目の届く範囲では。

 私もそんな存在を目指したいです。

 

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