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静かなる狂気……メモの偏愛
偏愛(へんあい)というものがあります。
偏愛とは、
『なんでそんなことを、そんな熱量でやるんだ…』
と思われる活動です。
この言葉に妙に惹かれて、
自分にとっての偏愛は何か?を考えました。
すぐに思い付いたのは、膨大な量の「メモ」でした。
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主に何を書いているか?
と聞かれると本当は恥ずかしくて教えたくないけど(笑)
大体は、
やりたい事についてのインスピレーションとか、
自分の心や感性の反応についてを言語化したものなどです……
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メモを書くことは、僕にとってとても自然なことです。
なぜ書くか?と聞かれると、
うまく伝えられないですが…
ただ率直に、自分の内側にある世界を知りたいって思うからです。
書くことで取り出そうとしているんだと思います。
それをやめなさい と言われたら非常に困ってしまいます。
いかなる時もメモを書いてきました。
どんなに荷物がかさばってもノートを持ち歩きます。
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日も登ってない早朝に書き、
寒い冬の公園でも書き、
窮屈な飛行機の機内で 書いたりもします。
『なんでわざわざそんな所で……』
そう人に言われた時、
初めて 『(たしかにな…)』と思いました。
他人から見ても少し変だと思われるようなメモに対する姿。
"やらなくちゃ" 、とは全く思っていないし
頑張って続けているわけでもありません。
ただ 自分の中に、何か 衝動 があるのを感じるんです。
時には
こんなこと書いてても現実は何も変わらないしな、と考えて メモを書くことを控えた時期もありました
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しかし 爪が伸びるのを止められない様に、
書きたいという衝動 は抑えられませんでした。
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ノートも色々と試しました。
『プレミアムCD ノート/B5サイズ 無地』が最高に気に入っています。
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一番の魅力は、シルクのような紙の質感です。
初めて触れたとき、 「えっ!」って思いました
1,300円くらいなので、やや舐めていましたが
書き心地が一番良いです。
大きいし(笑)
5,000円ぐらいしたモレスキンのノートよりも、実は気に入っています^ ^
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真っさらな無地は、子どもの頃の自由帳を思い出します。
わくわくするし、
枠に囚われない自由な発想で書き出させてくれます。
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・・・・・・
ここまでメモへの熱量をお伝えしましたが、
改めて、何故こんなにも書くのかを振り返ると
【心の中を取り出したい・引き出したい】
という、非常に個人的な理由からきていることに気づきます。
心の中を取り出したいという「衝動」が、
異常にメモを書く という形(=偏愛)として表れていました。
衝動に基づいた(偏愛の)活動は
メモを書くことだけじゃなく、
他のことでも表れてくると思っていて
僕にとってのメモは、衝動の表れの一つだと考えています。
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衝動を原動力とした偏愛の活動は、独特の没頭を与えてくれます。
それは "将来の夢" とか、"本当にやりたいこと" というものを超えて持続する底なしの原動力
未だ無い場所へ到達していくための唯一のエネルギーだと思います。
刺激過多の現代において、
何がやりたいのか?
何を求めているか?
こういった問題に悩む人は多いですが、
外からの、短期的で強力な刺激に翻弄され、自分の欲望が分からないまま人生を送るのではなく
自身の内からはじまる衝動に方向性を得ながら進んでいく生き方が幸せだと思います。
僕はこれからもそうしていきたいです。