イラストを通じて問題解決!イラストレーターの”はこしろさん”
cocan(こーかん)を通じてインタビューさせてもらったますあかさんからのご紹介!
今回はフリーランスイラストレーターの”はこしろさん”へのインタビューです。
はこしろさんは「イラストを通じてお客様の問題解決をしていきたい」という想いを持った芯のある女性でした!
「フリーランスってポジティブなイメージを持たれがちだけど、そうじゃない人の方が多数派だと思うんです」という言葉が印象に残りました。
はこしろさんのTwitterアカウントはこちら↓
フリーランスという働き方を選んだ理由
ーーはこしろさん、よろしくお願いします!最初にはこしろさんが今どんな働き方をされているか教えてください!
大学卒業後すぐにフリーランスのイラストレーターとして仕事を初めて、今2年目になります。
コロナになる前は、都心に出て打ち合わせをしながらカフェやコワーキングスペースを転々とするような生活をしていました。いわゆる「ノマドワーカー」という形が近かったかなと思います!
ーー打ち合わせが多めだったんですね!
週に3、4日くらいはありましたかね…
打ち合わせ意外にも交流会や勉強会にも参加してました!
ーーなるほど!今は打ち合わせも全てオンラインでやってるんですか?
わたし、オンラインでの打ち合わせが苦手で…
実際にお会いしないと温度感ってつかみにくいというか…
ーーたしかに、オンラインだと間合いとかも難しいですもんね。
はこしろさんのTwitterのプロフィールに「ビジネス思考強めのイラストレーター」と書いてあって気になっていました!これってどういう意味なんですか?
イラストレーターには2種類くらいのタイプがあると思っていて。
1つが「自分の作品に作りたい!」と思っているタイプ。
そしてもう1つが「お客様の注文に対して喜びを覚える」タイプ。
わたし自身は、後者であると思っています。
自分を押し売りするのではなく「あなたのために書きますよ」というのを表現するために、「ビジネス思考強めのイラストレーター」とプロフィール欄に書きました!
ーーそういうことなんですね。たしかにTwitterでは法律系の難しいテーマに対しても、イラストを使って分かりやすく伝えていらっしゃるので印象的です。
ありがとうございます!
わたしの発信を見ていただけた方が「コンテンツが分かりやすいから仕事をお願いしたい!」と思ってもらえたらなと思って発信しています。
ーー素敵ですね…!特に著作権についての発信がいいなと思って!周りからの反響も大きかったようですね。
「バズってたね〜」と昔の知り合いから連絡がきました。それが仕事にも繋がったので良かったなと思ってます。
実際のツイートがこちら↓
上記のコンテンツはぽなさん(@ponapona_levi)との共同制作です。
ーーちなみになぜフリーランスという働き方を選ばれたんですか?
本当は就職するつもりだったんですが、病気で入院することになってしまって…ニートは嫌だったので、消去法で考えときにフリーランスしかなかったんです。
ーーそこでイラストを武器にされたのはすごいですね。独学で10年くらいやられてたんですか?
そうですね!昔からイラストが得意で自由帳とかに書いてました。
実際上手じゃないし、同業からみたら「下手だな」って思われてしまうと思いますが…私にとって「人よりちょっとでもできるもの」がイラスト以外になかったんです。
コネが無いなら作ればいい!
ーー私の感覚ですが、コロナの影響下でのイラストレーターさんのニーズが高まってるんじゃないかな?と思うんですが、実際はどうですか?
仕事の数としては増えていると思います。でも「需要と供給がちゃんと噛み合っていない状態」だなと思っています。
働き手が欲しいというところは圧倒的に絵が足りないのに、絵が描きたいという人に出会えていないんじゃないかなぁって…
ーーそれって何か原因があるんですかね…?
わたしが考える原因なんですが、イラストレーターになる人の特徴として、内向的な方が多いのかなと思っています。
1人で絵を描いているのが好きという方の多くは、お客さんを探しにいこうとすることがあまりないのかな…と思って。
ーーなるほど。そういう構図があるのかもしれないですね。はこしろさんはいわゆるお仕事を獲得するための「営業活動」みたいなのは得意なんですか?
わたしの場合、最初はクラウドソーシングを使いましたね。
実績を積んでからはクラウドソーシングは卒業して、直接お仕事をもらうようになりました。
ーー実績を積み上げていくところからのスタートだったんですね。直接お仕事がもらえるようになるために何をしましたか?
そうですね…「フリーランスになるために」という本を読んだときに「コネを作る」って書いてあって。
自分にはないから「ないなら作ろう!」と思いました!
そこから、異業種交流会とか同業者交流会にかたっぱしから参加しましたね。
ーー人間関係を広げることで、お仕事がもらえるようになったんですね!
でも、初めましてで営業をすることはないので、実際にお仕事につながったのは交流会に行き始めて3ヶ月くらいでした。
定期開催している交流会があるので、常連になることで信頼を積み上げていきました。いろんな種類に行くよりは、「同じものにとことん通う!」というのを大切にしてましたね。
仕事のなかのやりがいは?
ーーこれまでを振り返って試練はありましたか?
試練かぁ…いっぱいありますよ!笑
そうですねぇ…お仕事を頑張っていてもどうしても自分の力が及ばないことってあるんですよね。
求めているものを提供できなくて、なだらかにご縁が切れていくというか…
「ここがダメ」と直接言われるわけではないんけどね。自分から悟るというか…
試練ではないかもしれませんが、やっぱり寂しいですよね。
ーーその「悟る」という感覚、少し分かります…!
いっそズバーッ!と言ってもらえた方が、どんなところを不安に感じてらっしゃるのかが分かって嬉しいんですけどね。
「微妙」だけだと戸惑ってしまうこともあります(笑)
ーー今の仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?
やっぱり納品した時に喜んでいただけたときですね!
「お金を払った価値があった」と思っていただけたら嬉しいです。
いただく対価以上のお仕事をしたいというのは常に考えているので、「頼んで良かった!」と言ってもらえた時が1番嬉しいです!
ーー素敵です!そういう想いを聞くと、はこしろさんにお願いしたい!って自然と感じます。
ありがとうございます。
あと、コロナも悪いところにだけフォーカスするのではなく、いいところを見ることも大切だと思ってます。
ーーたとえばどんなところですか?
リアルでの交流がぱったりとできなくなったからこそ、本当にご縁がある方が見えてきた気がしています。
今までは広く、浅く交流していましたが、こんな状況下でもわざわざ自分のことを思い出してくれる方もいてくださって…
自分自身も「会いたいな」と思う方が顕著に分かってきたんですよね。
そういう意味で、交友関係の整理ができたんじゃないかなと思っています!
ーーなるほど!そういう見方もあるんですね。
これからお仕事したい人を見直す時期かなと思っています。その中で自分のことを思い出してくれる人とは長くお仕事が続くと思うし、違和感を感じずにお付き合いができると思うんです。
たくさん会いまくるのもいいけど「冷静に見つめ直す時期」だったんだよなぁって。
今後のビジョン
ーー今後やってみたいことはありますか?
自分の中の知識量を増やすことです!たとえばマーケティングとか。
ーーまさにビジネス思考ですね。
イラストは問題解決のための手段の一つでしかないと思っています。
問題をイラストで解決できるようになりたいし、俯瞰できるようにもなりたいです。
ーーイラスト以外でチャレンジしたいことはありますか?
教育関係ですね。実は今年度から学校の講師をするはずだったんです。
今は保留になっていますが、学生さんに「こんな働き方もあるんだよ」と就職だけじゃないというのを伝えられたらと思っています。
ーー実現できたらいいですね。最後にこれからフリーランスを目指す方、イラストレーターを目指す方にメッセージをいただけませんか?
フリーランス になったきっかけって、ポジティブに思われがちだと思うんです。
そうじゃなくて、わたしみたいにやむにやまれずのフリーランスになるって方も多いと思うんですよね。
それを公表されていない方が多いんじゃないかなと思っていて、言わないからこそ余計周りはみんなポジティブなフリーランスだと思ってしまうんじゃないかなぁって。
私がフリーランスになったきっかけを伝えることで、「そうじゃない!あなたが多数派なんだよ!」って伝えたいです。
あとは自信がなくてもいいから、動き出すことが大切かなぁって。
ちょっとずつで良いから、自分のはたらき方を見つけていってもらえたらなと思います!
最後に
以上、はこしろさんへのインタビューでした。
仕事をもらうために交流会の常連になるなど、積極的に活動をされているはこしろさん。たとえポジティブな理由でなかったとしても、自分が選んだ道を一生懸命歩んでいく姿に、私も勇気をもらえました。
「イラストを通じて問題解決をしていきたい!」というビジネス思考な一面も印象的でした!
はこしろさんがおっしゃるように、フリーランスを始めるきっかけって人それぞれですよね。たとえポジティブな理由でなかったとしても、自分が選んだ道を一生懸命歩んでいく姿に、私も勇気をもらえました。
はこしろさん、ありがとうございました!!