【教育】九段中等教育学校 企業訪問プロジェクト「新しい授業を考える」課題発表会!
2022年10月、九段中等教育学校の学生が<総合的な学習の時間 企業訪問プロジェクト>の一環としてJMACに来てくれました。
※前半の記事はこちらの記事からご覧ください。
九段中等教育学校の皆さんと考える「新しい授業!」
そして、JMACからの「課題」について、中学生の皆さんが課題解決に向けて検討を重ねて提案書としてまとめ、2023年1月、発表を行うために再びJMACに足を運んでくれました。
どんな発表になるかな?とJMACメンバーも興味津々、ワクワクしながらこの日を待っていました。
課題解決の発表
いよいよ、
「もしも自分が中学校の先生だったらどんな授業がしたい?」
についての発表です。
どんな能力が同学年や社会から求められていて、さらにその能力を養うためにはどうすればよいか。仮説を立てたうえで、同学年へアンケート調査を行ったそうです。その結果をもとに、
能力を伸ばすために一番良い方法はなんだろう
どのような授業であれば、みんなが楽しんで受講することができるかな
よく発言する人、あまり発言しない人に分かれることなく全員が主体的に発言しやすい授業にしたい
これまで自分たちが得た知識を確認できる場でもありたい
など、日ごろ受けている授業に対する要望や、問題点に対する解決策も取り入れながら、授業の企画をしたのだとか。
そして、皆さんが提案してくれた授業はこちら!!
クイズにするか、クラス内でディスカッションを行うかでグループの中でも意見が二分したそうですが、双方のメリット・デメリットを伝え合い、最適な方法を選択したのだそう。班分けが細かくでき、一人ひとりが作ることができるクイズは「全員に発言の場を与える」という目的にぴったりですね。
ちなみに、一番良いクイズを作った人には賞もでます(!)
JMACはあくまでも、課題を与えただけで、結果を出すプロセスに対しては何の指示もしていません。学生さんたちが自ら方法を考え、情報収集、ディスカッションをして課題に対する自分たちなりの答えを導き出しました。
感想・質疑応答の時間
JMACメンバーからは、
賞を与えるなどのモチベーション維持も大切なこと。よりよい授業にするためによく考えられていた
クイズに対する評価の視点や指標、ガイドラインまで考えられるとよい。実際にコンサルティングの現場では、活動の「その先」が必要。
全員の発言を促すのであれば、ファシリテーターを選出する方法もある。あとは付箋を配って、全員に書いてもらったり。
発言しない理由に「否定されるのが怖い」という思いがあるのであれば、クラスのルールを作るのもいいかも。たとえば、アイディアは好きに発言していい、相手のことは否定しないなどのグランドルール。心理的安全性という言葉もあって・・・。
など、普段さまざまな現場を見てきているコンサルタントならではのアドバイスや提案がたくさん!本当に素晴らしい発表だったからこそ、「こうしたらもっと」という思いが溢れてきます。
JMACメンバーからの
「実際にどんなクイズを想定しているか?」という質問に対しては、ディスカッションの段階でチーム内でも意見が分かれたとのこと。
それに対してJMACコンサルタントは、
「課題解決能力を考えた時には、一人ひとり感じ取る内容が違うような、考えさせられる問題がよいかも。答えが1つと明確に決まっていないものについて、あえて回答していくことも必要。」とアドバイスをしました。
まさに、今回の学習が<自分たちで考える>授業そのもの!!
ちなみに、好奇心で「賞がでるというお話でしたが、優勝したチームにはなにがもらえるんですか?」と聞いたところ・・・「賞状などを考えているが、行事に熱心なクラスなので、実際は特別な賞品がなくてもみんな頑張れます。」とのことでした。すばらしい!
中学生の本音ってどうなの?
時代とともにどんどん移り変わる教育現場。
1人1台タブレットを持っているなんて、自分が小中学生だったときに想像できたでしょうか・・・?そもそも、タブレットなんて存在さえしていなかったという方も多いのでは。
プレゼンテーションも、アンケートフォームも当たり前のように使いこなして、さらに高度な授業を受けている若者たちを見て、「置いて行かれないよう、学び続けなければ!」と気持ちを引き締めました。
そこで、今回来てくれた中学生に、学校生活について伺いました。
今しかない学生生活を存分に楽しんでほしいです。
発表から2週間後…
封書が届いたという連絡を同僚からもらいました。 企業訪問に来てくれた生徒さん一人ひとりから、便箋2枚の手書きの御礼状! 素敵な御礼状にJMAC一同感激しました!
JMACにとっても非常に貴重な場となった、今回の九段中等教育学校 の「総合的な学習の時間。学生さんたちの鋭い視点に、ハッと驚かされることも多くありました。この経験が今後の学びの糧になれば、JMAC一同、とても嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!