聖地巡礼『成瀬は天下を取りにいく』
私の頼れるテクニカルアドバイザーであるMOHさん(※私が勝手に任命)の記事に触発されて、『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈著、新潮社刊)の聖地巡礼をやってみました。
作中にもありますように、西武大津店はすでに取り壊されていますので、写真ストックを漁ってみたのですが、あまりに身近すぎて被写体となる機会がなかったのか、数枚しか残ってませんでした。
西武大津店
最上階のイベントスペースで、動物写真家の岩合光昭さんの写真展イベントの様子。(2017年8月)
岩合さんが立っておられる演壇の後ろあたりが、小説にでてくるバードパラダイス(ガラス張りの大きな鳥籠)の跡地だったと思う。
ミシガン
うみのこ
滋賀県内はもとより、琵琶湖から流れ出る淀川流域の京都・大阪地区の小学生も、一緒に乗船していたようです。
大津港
近江神宮
御祭神の天智天皇が小倉百人一首の1首目を詠んだということで、毎年競技かるたのチャンピョンを決める大会が開かれます。
アニメ『ちはやふる』の舞台としても有名です。
JR膳所駅
私が就職したときに、会社が指定した集合場所の最寄駅がこの駅でした。今でこそ跨線橋の上に改札が設置された近代的な駅(作中でも「名残惜しくも成瀬さんと別れて、ホームに降りた」とありますのでこの形態でしょう)ですが、その当時は狭い地下通路の先に改札がびわ湖側だけあるような、鄙びた感じの駅でした。(残念ながら、写真が見つかりません)
この駅から商店が立ち並ぶ「ときめき坂」を下って、湖岸通りに出るといきなり視界が広がり、その先に巨大(に見えた)西武百貨店があるのが、まさにバブル経済の迫力(当時)という感じで、とても異様でした。
石坂線
地元民は「石坂(いっさか)線」と呼ぶが、正式には京阪石坂坂本線。
その昔、紫式部が源氏物語を執筆した石山寺から、比叡山延暦寺の門前町である坂本を結んで、大津の古い街並みを縫うように走ります。近江神宮前駅を過ぎた坂本までの湖西エリアは急に開けて、琵琶湖の景色が綺麗です。
車内アナウンスは、大津市内の高校の放送部が担当したりします。
後記
膳所から世界へ羽ばたく成瀬さんと島崎さんの、今後の活躍を読みたい。
世界的に有名な観光地である京都からJR線で2駅という近さから、影が霞みがちではありますが、噛めば噛むほど味があるとても素敵な街です。
もしお近くに寄られた際には是非お越しください。
そして、成瀬さんと島崎さんの足跡を辿って、彼女たちが観たであろう風景を堪能していただけると、なおさらこの作品の心象風景が鮮明になるでしょう。
追記(2023.04.24)
ここまで読んでいただき、有り難うございました。