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デルフト・ブルーの旅
オランダを代表する画家フェルメールの故郷、デルフトに行ってきました。お天気も良く、一日中、綺麗なデルフト・ブルーを堪能してきました。
ご多分に漏れず、今回も珍道中となりました。これだから人生面白い(笑
んんん?
前回、ロッテルダムへ行った時に、ナビを使っても駐車場に辿り着けずに(実は、工事中で道が閉鎖されて進めないところに誘導されていた)焦ったけど、今回は大丈夫。30分前に到着。よし、幸先良いぞ!
街を散策しながらゆっくりと最初の訪問予定地であるフェルメール・センターへと歩いていくと、、、
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ネットで予約した10時になっても真っ暗なまま。
入り口に数カ国語で貼り紙がされてるけど意味不明。
「4月まで11時からオープン、、、」
どゆこと?
Webサイトの予約を3度見しても10時からで発券されてる。
こんなご時世だから、急遽閉館?
仕方がないので、ビジターインフォメーションセンターに立ち寄って、12時に予約したプリンセンホフ博物館入館までの時間潰しの計画を練ることにしました。
オープン直後に入っていきた私に、「なにか探してる?」と受付嬢が声をかけてくれたので、「実はフェルメール・センターを予約してきたのに閉まってた」と言ったら、「ああ、彼らなら11時からしか開かないわよ」
あの、えっと、、そういうことか!チケットは10時からの時間スロット毎に発売するけど、それは開館時間とは必ずしも一致してはいない、、、。
そういうことがありうるという前提で考えたら、先の貼り紙の意味もやっとわかった。皆さん、10時入館のチケットを持っていても10時に入れるとは限らないということを知っておくべきですぞ!(苦笑
マルクト広場 (Markt in Delft)
フェルメール・センターは、マルクト広場から一筋入ったところにあります。マルクト広場に入ると、両端に市庁舎と新教会、その間にいかにもオランダって感じの商店が続きます。
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旧教会 (Oude kerk, Delft)
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新教会の入り口が閉まってたので、街ブラしながら旧教会へ。チケット売り場で聞くと、(旧教会+新教会の共通チケット) or( 旧教会+(新教会&塔登り))チケットがあるらしい。「ふーん、塔登りできるんだ〜、じゃあそれ頂戴」って言ったら、「それは売れない」みたいなことを言い出す。
今日2回目の、どゆこと??
チケット売り場のお嬢さんによくよく聞いてみると、「(新教会&塔登り)は時間制限があって、必ずしも塔登りが出来るかどうかわからない。塔登りを希望するならまず、新教会に先に行くべき」ということだった。ビジターのニーズに寄り添った心配りのできる、なんて心優しい子なんでしょう。彼女に感謝して、来た道を引き返すことにした。
新教会 (Nieuwe Kerk)
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今回は入り口が空いていたので早速入館。(入館料10€)
5分後に塔登りツアーが開始するので、入ってすぐのところで待機するように指示される。
あれ、どこにも階段らしきものも、エレベーターらしきものもない。
今日3回目の、どゆこと???
ほどなくガイドがやってきて、まずはオランダ語、そして英語で解説を始める。「これから10人ほどのツアーで塔へ登る。持ち時間は45分。先ずは上まで登ること。30分経ったら降りること。天井が低いので気をつけてね。以上。」みたいな感じ。
その後、ガイドに連れられて登り口に到着して、全ての疑問が解消。つまり、、、
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新教会の塔の上からの眺め
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狭い螺旋階段を随分と登ったあと、階段脇に小さな扉があって、先行者がそこから外に出ていく。成る程、ここが展望室か!、、、
違いました。そんな生易しいものではありません。
塔の外周に張り付くように、これまた他人とすれ違うのが厳しいほどの狭さの通路が貼り付いている感じ。キャニオンの絶壁の淵にいきなり立った気分。
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遠くを見ている分は良かったのですが、先行者につられて下を覗き込んだら急に恐怖心が湧いてきて、、、早々に退散することにしました。
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だって、15世紀創建ですよ? 関ヶ原の戦いより前ですよ?
メンテナンスはされてるんでしょうけど、この柵や階段、本当に大丈夫??? いや、大丈夫なんでしょうけどね!
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因みに、新教会の地下には、現オランダ王家(オラニエ家)代々のお墓があるそうです。教会内部の床に謂れが彫り込まれていました。
そしてまた旧教会
ここには、フェルメールのお墓があったそうなのですが、家に帰って説明を読んで初めて認識しました。予習不足です。やれやれ。
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新教会よりも150年ほど古く、着工は1325年です。
新教会が完成するまでの間は、この辺りで最も高い塔でした。
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ホールでは、パイプオルガンが奏でる音楽が鳴り響き、宗教的な気分に浸ることができました。
プリンセンホフ博物館 (Museum Prinsenhof Delft)
オランダ独立の契機となったスペインとの80年に渡る戦争中の1548年、この建物の階段でオラニエ公はテロにあい、亡くなりました。今もその時の銃痕が残っているそうです。
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マルクト広場でランチ
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フェルメール・センター (Vermeer Centrum Delft)
家に帰り着いて、写真を整理していて気づいたのですが、一枚も写真がありませんでした、、、観覧に集中しすぎだったようです。
ここには、私が大好きなフェルメールの全作品の複製画が原寸大で展示されています。正直言って、複製画なのでそれほど期待はしていなかったのですが、フェルメールの技法や彼の生涯に関する考察の解説が実に素晴らしい!(日本語の音声ガイドも入場料にセットされています。)
フェルメールファンの聖地と言っても過言ではないかも。
因みに、フェルメールの絵画に特徴的なブルーの顔料は当時とても高価で、奥さんの実家がお金持ちだったお陰で入手できたらしいのですが、そんな彼も晩年には絵が売れずに不遇の時代を過ごし、報われることのないまま死去。フェルメール家は破産し、奥さんも苦労の末に亡くなられたそうです。絶句、、、。
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セラミックに印刷されているので、絵葉書と違って色褪せない、と思う。
光沢があって、透明感があってとても綺麗。
「世界最高の風景画」とも評されたこの絵は、ただただ美しいデルフトの景色を描写したものだと思っていたのですが、実際のところ、オランダ東インド会社に関与していたデルフトであれば、港がこんなにひと気がないのは尋常ではないそうで、そこにこの絵の謎があるようです。(ひと気のない東京駅、みたいな?)
解説によりますと、この絵はデルフトの人々が1654年に経験した凄惨な弾薬庫の大爆発(市街地の1/4が損壊)の数年後に描かれたもので、当時、ここまで街が復興していたとは考えられず、どうも、フェルメールが愛してやまない我が故郷に「こうなってほしい」と願って描いたものである可能性があるそうです。そうやって観ると、なんか一層の深みを感じます。
ロイヤルデルフトミュージアム (Royal Delft Museum)
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デルフト焼の歴史から技法までを8分程度のビデオでわかりやすく説明してくれます。
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デルフト (Delft)
私にとって初めてのデルフト訪問でした。
古き良き時代の雰囲気が残っている、こじんまりしたとても綺麗な街です。
しかし、、、デルフト・ブルーは、良い。本当に良かったなぁ。
今度行く時は覚悟を決めて、
大きめのバッグをもって、
クレジットカードを持って、
買いまくりにいきます!!!
、、、いきたいです!
、、、いけたらいいなぁ、、、
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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