【JLDSコンサル】 ザ・ホテル東山[後編]
前回は京都・東山に7月7日にオープンした「ザ・ホテル東山」のコンセプトワークについてご紹介させていただきました。
運営しているのは株式会社東急ホテルズ。
ちなみに堀川にある「京都東急ホテル」も同社のホテルです。
〈ザ・ホテル東山 / WEBサイト〉
インバウンド需要を期待して計画されたホテルでしたが、コロナによって方向性を変更することを余儀なくされた中、「深まる旅の入口」というホテルの役割を明確にし
というコンセプトワードを生み出しところまでが前回の話でした。
(ぜひ、前編もご覧くださいませ!)
“何度も訪れたくなる”コミュニティ型ホテル
訪れる度に京都への見識が深まっていく。
その実感が次の旅(ザ・ホテルへの宿泊)に繋がっていくのだと、私たちは考えました。
この理想を叶えるため、「ファンマーケティング」を仕掛けていくことにいたしました。
ザ・ホテル東山がある粟田口は京都・七つ口の1つ。
そして、元京都市立白川小学校跡地に建てられたホテルでもあります。
京の文化を楽しみながら学ぶ「楽習」の入口に。
「深まる旅」を楽しむクラブ活動のように、「仲間と訪れ」「新しい仲間」をつくれる「コミュニティプラットフォーム」という価値をホテルに宿しました。
ちなみに、「クラブツーリズム」という旅行会社を利用されたことある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
キャッチフレーズが提供する旅の形を表現していますが、このクラブツーリズムの名前とコンセプトをつくり出したのが、当社代表の谷口正和です。
前回、京都東急ホテルが長年に渡り、華道、茶道などの名だたる方々や老舗料亭や神社仏閣と関係を築いてきたとお話ししましたが、京都の魅力的な方々をサポーターとして仲間に迎え、京都の方と観光客のハブとしてのコミュニティ型ホテルを築き、ハードではなく「ソフト」による差別化を図ることを目指しています。
「文化観光」の道先案内人へ
では、京都の文化とは何なのか?
それは四季の変化、時の美学にあります。
つまり、時の移ろいを愛でることに文化鑑賞の本質が根ざしており、京都の中庭は、まさに時の美学の結晶。
そして、京都には年間300余りの祭りがあると言われていますが、時の美学と重なり合い、シンボリックな文化現象として地域の方々のみならず、ツーリストの心を惹きつけています。
つまり、文化のエッセンスは日々を営む人々の生活に根ざしています。
その美学、哲学が時に芸術として昇華したり、時に職人の魂として引き継がれたり、さまざまな京都の魅力を彩っているのです。
そうした京都の持つ奥深いストーリーを、京都で生まれ育ったホテルスタッフたちがより深く理解し、ストーリーテーラーとなって、ツーリストに伝えていく。
そして、華道、茶道、陶芸、禅、食、着物などなど、京都のさまざまな文化スポットにハブとして繋いでいく。
コミュニティ型ホテルとして京の文化観光を支えていくことで、例えば「毎年、祇園祭を観るならザ・ホテル東山に泊まろう」とファンの間で定着することを理想としています。
文化観光の魅力を高める「京いろは」
そして、文化観光をザ・ホテル東山がハブとなって提供していくために「京いろは」という文化体験プログラムを展開。
〈京いろはとは〉
そして、「にほへと〜」と続くように、段々と京文化の奥深さを知っていく。
「京いろは」という名前には、そんな想いが込められています。
「唐紙摺り体験+工房見学」や「ろくろ体験」、「写経体験」、「和菓子づくり」などなど、京都各地と繋がり、京の文化を楽しむことができます。
ちなみに、6月23日-24日に実施された試泊会では「御朱印帳づくり体験」を用意。
当社のプロジェクトメンバーも体験することができました。
今後はプログラムの充実はもちろんのこと、京都に訪れていない時間も楽しめるようなオンライン講座・ツアーや、365日ザ・ホテル東山と繋がっていられるようSNSでの配信も強化していく予定でいます。
京都観光を楽しむ方の「第二の棲家」へ
京都が好きな人は尚更です。
訪れた方がザ・ホテル東山をリピートし、第二の棲家にしていただくこと。
それこそが、私たちが望む姿です。
京都に訪れる機会がありましたら、ぜひぜひ立ち寄っていただきたいホテルです。
そして、私たちはオープン後のセカンドステージを絶賛立案しております。
今後このホテルがどんなコミュニティ型ホテルに成長していくのか?
ぜひぜひ注目いただければ幸いです。
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