謙虚であることの難しさ
退職を切り出してから、社内の状況を冷静に客観的に捉えられるようになっていると感じる。
例えば、同じタイングで昇進した2人についてもそう。
片方は、常に穏やかで物腰柔らかく、上下関係なく人からよく声をかけられているところを目にする。
もう片方は、常に威圧的で部下に罵声を浴びせている場面を何度か目にしている。
どちらも入社時から知っている2人だが、物腰柔らかな方は入社時からずっと変わらず穏やかで、昇進しても人への接し方に変化はなかった。
一方、威圧的な方は、入社時は物静かで目立たない存在だったが、昇進してからモンスターのようになってしまった。彼の振る舞いで退職してしまった人もこの1年で数人いる。
立場が人を作るという言葉があるが、この2人についてはどうだろう。この大きな違いの根っこは何だろう。
ああ、そうだ。前者にあるのは「謙虚さ」。
そして、後者にないのも「謙虚さ」。
この2人と仕事上において当事者として関わっていた頃は、そんな余裕もなくて考えられなかったけれど、違いの根っこのひとつはきっと、「謙虚さ」の有無なんだろうと思う。
自分はできる限り、どんな立場になっても冷静に、「謙虚さ」を忘れない大人でいたいと思う。
それが難しい場面もあるだろうけれど、この2人から学んだ大切なことを忘れないようにしたい。
引き継ぎもあともう少し。
謙虚に感謝を忘れずに丁寧に受け渡していきたい。