太陽の星〜セントジョーンズワート〜
Hypericum perforatum L.
はいぺりかむ ぱふぉらたむ える。
古代ギリシア語「Hypericum」は、「あらゆる病気や悪魔に打ち勝つ」という意味があるそうです(ジャパンハーブソサエティー『ハーブのすべてがわかる事典』より)。この「Hypericum」を学名にもつセントジョーンズワートは、実にさまざまな名前で呼ばれています。
セイヨウオトギリソウ(弟切草)
サンシャインハーブ(陽光の薬草)
ハッピーハーブ(幸福の薬草)
セントジョーンズワート(聖ヨハネの草)
Goat weed(ヤギ草)
たくさんの名前をもつものは、ひとがその草をどうみてきたか、さまざまな思惑や物語、ときには嫉妬さえ!も感じるのですが、セントジョーンズワートは何と呼ばれようが気に留めず、今年もそのきらめく星のような美しい花を咲かせ 風に揺れていました。
はじめて セントジョーンズワートをみたのは、すてきな森の庭。さまざまな木が生い茂るなか、そこはあかるく ほがらかな雰囲気にみちていました。
葉っぱも茎も すべすべ つやつや。
おもわず抱きかかえると、さわやかな香気がたちのぼります。めしべもおしべも、黄金色に輝き、お花ひとつひとつから笑い声が こぼれています。
ほんとうにため息がでるくらい、大好きなハーブ。
フランス語の名前には「すべてを癒す」という意味があり、戦地でも傷の手当てに使われたようです。
からだの「傷」だけでなく、鬱や不眠症、こころの傷にもこのハーブはよりそってくれるそうです。「サンシャインハーブ(陽光の薬草)」や「ハッピーハーブ(幸福の薬草)」と呼ばれる所以です。ほんとうに、こころのなかにもあたたかい太陽の光がさしこんでくるような、そんなハーブ。ハーブティーにして飲んでもいいし(妊娠中、授乳中はNG、他の医薬品を服用している場合もNG)、ただ匂いをかぐだけでも、見ているだけでも思わず笑みがこぼれてくる、そんなお花。
ちいさなわたしの畑では、今はほんの少ししか育てられないけれど、広い土地になったら、丘の一画にセントジョーンズワートを群生させたいな、、、と想い描いています。
風にゆれるちいさなお星さまたちは、きっと見ているだけで楽しいでしょうし、なんとなく、斜面が似合う感じがするのです。ちいさな小道をそのなかにもつけて、かがやく太陽の星々の間をあるくとき、さわやかでやさしいその香りにつつまれ、邪気も病もすっかり吹き飛び、自然と笑みがこぼれてしまうでしょう。
いつか そんな
あかるく ほがらかな丘の
太陽の星々のあいだを
風にふかれ あるき ねそべる
そんな日を 夢見て、、、。
うちの美人さん♡☺️