【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】愛知県西尾市鳥羽町で行われる『鳥羽の火祭り』
自らの命を顧みることもなく、燃え盛る巨大な松明に挑んでいく男たちがいる。彼らの使命はただひとつ。神殿に祀るための「神木」と「十二縄」を取り出すことだ。
毎年、愛知県西尾市鳥羽町にある鳥羽神明社(とばしんめいしゃ)で行われている「鳥羽の火祭り」は、見るものの想像をはるかに超えている。男たちは、大松明「すずみ」の中に納められている「神木」と「十二縄」を引き抜くために梯子を駆け上り、激しく燃えさかっている「すずみ」を激しく揺さぶる。
「すずみ」の高さは、5メートル。重さは