【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】軍艦島のお隣、中ノ島の『忘れられた火葬炉』
2015年に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一部としてユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された軍艦島(長崎県長崎市・端島)。その北側約0.8キロの海上に中ノ島という島がある。軍艦島を目当てにやって来る観光客にとっては、〝まったく興味のない島〟だが、この島は、軍艦島と切っても切れない”縁”がある。
驚くなかれ、島内には、2基の火葬炉が残されているのだ。どちらも煉瓦造りのもので、軍艦島で亡くなった人たちは、この火葬炉で荼毘に伏されていた。軍艦島閉山後