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#受刑者

【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第53回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 特別インタビュー!「拘禁刑」で大変革時代到来  令和7年、ムショはどう変わる? 筋トレも「作業」に  来年6月1日から「懲役刑」「禁固刑」は廃止され、〝拘禁刑〟に一本化される。現代刑務所史における大きな変革期となるいま、NPO法人「監獄人権センター」専従職員・塩田祐子さんに現在の刑務所の処遇と事情について話を聞いた。

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【現地レポート】ぼったくりの帝王が〝大人気〟と噂の刑務所イベントに行ってみた!

かつて歌舞伎町最大規模のぼったくりグループを経営し逮捕。自身の服役経験を活かした刑務所関係の著作で知られる作家の影野臣直が『全国矯正展』を現地リポート。大盛況のその理由とは? ◎取材・文/影野臣直 ◎撮影/龍輪恵介  2024年11月23日(土)、丸の内の「東京国際フォーラム」において、第64回目となる『全国刑務所矯正展』が行われた。  通常の刑務所の矯正展は、各都道府県の主要刑務所の敷地内で行われていたが、今年は日本の政治経済の中心地ともいえる、丸の内の「東京国際フォ

【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第52回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた ムショの“何でも屋” 作業内容は楽  名刑といえば、やはり2001年〜02年の間に起きた、刑務官らが集団暴行で受刑者3人を死傷させた2つの事件がいまだ思い起こされる(暴行に関わった刑務官の1人は新潟刑務所で勤務しているという)。

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第44回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた ムショの序列はこうして決まる カネと面会、そして  長野刑務所から出所したTさん。罪名は窃盗と暴行、前刑(恐喝)の執行猶予も併せて3年2ヵ月の実刑となった(仮釈6ヵ月)。初犯の収容先は川越少年刑務所で、その後移送され長野刑務所に収容された。 「川越はイジメが多くて、いまだに水飲み(ヤカンの水を強制的に飲ませる)、パチンコ(ドアの前に座らせてドアノブを回させる)、釣り(便器の水に糸をたらさせる)があったみたいで

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第43回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた ムショで絶対に読んではいけない本 良くも悪くもユルい  昨年8月(取材当時)、新潟刑務所を出所したSさん。罪名は盗撮(迷惑防止条例違反)で、前刑も同様の罪で函館少年刑務所に服役していた。彼は「盗撮」の常習犯であった。警察庁の統計(2019年度)によると、盗撮の検挙件数は全国で3953件。「痴漢行為」は減少傾向にあるが、「盗撮」は前年比で倍増。検挙人員は3766人になった。場所は「ショッピングモール977件、書店

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第40回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 高齢受刑者のウンコ地獄 臭い  半官半民型刑務所(PFI方式で運営)は全国に4ヵ所設置されている。関東地方では栃木県さくら市にある「喜連川社会復帰促進センター」だ。連載で過去に「美祢」「あさひ」を出所した人を取材しているが、「喜連川」を出所した人は今回が初めてだ。「美祢」「あさひ」同様にエリート受刑者(初犯で身元引受人もしっかりしている受刑者)のみ入所しており、一般の刑務所とは違い、民間の警備会社(セコム)がそ

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第39回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた ロング受刑者は大抵丸くなる ヤンチャなのは最初だけ  2020年に熊本刑務所から出所したTさん。彼は殺人罪(冤罪を主張している)で、18年間服役していた。同所はロング受刑者(LB)と身体障害者(P)を収容する施設で、受刑者の数は当時300名ほど。その半数近くは無期刑だったという。

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第38回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 獄中最強のエロ本はどれだ! カフェインで性欲倍増  長い獄中生活で受刑者がどうしても抑えることのできない欲求が“性処理”である。刑務所では受刑者の手淫を原則禁止としているが、それはあくまでも建前であって、大っぴらに行為を行わなければ刑務官は“見て見ぬふり”をするのが通例である(そこは受刑者と刑務官の阿吽の呼吸ということになる)。

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第37回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 受刑者たちがビビる “最恐”の刑務作業イジメの温床  一昨年9月(取材時)、黒羽刑務所(現在閉所)を取材した。その時は「老人受刑者」の実情を本人から聞かせてもらったが、彼らは要介護老人で職員や用務者(受刑者が指名されている)のサポートがないと作業も日常生活もおぼつかない人たちだった。刑務作業は「養護工場」を指定されていた(ハンガー組み立てなどの単純作業が与えられている)。一般受刑者が働く工場は8ヵ所あり、そこでは

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第36回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 脅し、暴力、自殺 獄中イジメはこうして起こる 標的は"嘘つき”  刑務所は社会の縮図と例えられる。集団生活を基本とする“世界”は衣食住を自営で賄う完結型の組織だが、そこは社会と同じように様々な人間が集まって生活している場所だ。そして最大の特徴は“閉鎖空間”なのだ。しかし、そこでも一般社会と同じように(むしろ社会よりも濃密な人間関係が存在する)、受刑者にとって一番の悩みは対人関係にあるそうだ。そこで今回は各地の刑

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第33回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 初犯刑務所でも懲罰房は地獄 3割が懲罰行き  刑務所では受刑者を処遇する上で、こと細かな規則が定められている。今回は「懲罰」について、島根あさひ社会復帰促進センター(同様の施設は他に3ヵ所ある)を仮出所したTさんに懲罰事情について話を聞いた。

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第28回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 仁義なきチンコロ合戦 懲罰が目的  同囚のなかには気の合わない、嫌な受刑者もいる。娑婆よりも刑務所は人間関係が濃密だ。そんな受刑者を陥れるために、日常的に“チンコロ”が行われているという。

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第27回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 塀の中の運動会 日頃のストレス発散  服役中、唯一“受刑者の受刑者による受刑者のための行事”があるという。それは運動会だ。  インタビューに応えてくれたのは島根県の「あさひ社会復帰促進センター」(半官半民方式)に入所していたTさん、36歳(当時)。 「運動会は準備から楽しいですね。2ヶ月前くらいから一日の運動時間のあいだ(30〜45分)で練習をするんですけど、種目は短距離走、チームリレー、玉入れ、大縄跳び、

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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第24回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた 仮釈放のもらいかた 身元引受人しだい  受刑者が仮釈放を得る為の条件を刑法(第32条)では、次のように定めている。  ①悔悟の情が認められること。②更生の意欲が認められること。③再犯のおそれがないこと。④社会の感情が仮釈放を是認すると認められること。  そして仮釈放の対象になる刑期も、有期懲役は刑期の3分の1以上、無期懲役は10年以上と、服役期間が経過していることが最低条件になっている。  しかし、これらの

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