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今日の本 歓待について

名前を与えたほうがよいのか、それともすでに与えられた名前を知るべきなのか。

『歓待について』デリダ

前者は今とこれからを創造し、後者は過去の延長を歓待する。
前者は過去を破壊し、後者は過去を慈しむ。
異邦人とは、少なからず外部からの破壊と内部の傷の意味を期待し、どんな裁きでも歓待する、そんな強がった横顔を携えてやってくる。
彼に何か与えること、それを彼は喜んで受け入れるだろう。
彼が恐れるのは、触れられない眼差し。響かない谺。

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