ロジカルプレゼンテーション
4月3週目
ロジカルプレゼンテーション
著:高田貴久
・提案の技術とは
ほぼすべての人間が毎日、あらゆるシーンで提案しなければならない
提案力のある人→自分の思惑通りに事を進められる
提案力のない人→他人に押し切られ、自分の意見が通らない
提案は意図して通すもの、通らないのが当たり前
うまく説明できない=そもそも何を説明すべきかわかってない
頭の中を整理し、矛盾を解決し、的確に物事を考える
提案力=適切に物事を考える(相手の意図を汲み取る)、適切に相手に伝える
・論理的思考力
論理的である必要性:初対面や文化の違いなど前提が違う人に話を通すため
論理的である=話が「縦」と「横」にちゃんとつながっている
縦:誰から見ても因果関係が理解できる
横:誰から見ても全体がカバーされていて、漏れもダブりもない
人が納得しないときの反応
・本当にそうなの?
縦に繋がってない 求められれば細かな議論が組める状態
・それだけなの?
横に広げられてない 漏れがある事が多い
縦の論理を構築する
AならばBが成立している状態
成立しない状態
①経験や思い込みで口には出さない勝手な前提条件を頭の中においている
前提条件が違う 話し手しか知らない情報が存在する
自分のみの前提条件を疑う
②質の違うものを十把一絡げに議論している
異質なものの同質化 違う話を混ぜてしまってないか
勝手にひとまとめにしてないか、細かく分ける必要はないか
ex)介護事業は今後拡大する重要市場です。だから参入すべきです。
「介護事業」:介護ベッド市場、介護ロボット市場、介護士派遣市場等
③たまたまであるものを必ずそうだと言っている
偶然の必然化 論理が飛躍してないか
横の論理を構築する
MECE(ミーシー)を目指す
まず言葉のレベル感を揃える 次元の違う話を同じ平面に揃える
▶視点を揃える 誰の目から見た表現なのか?
▶切り口を揃える どういう場面を想定した表現なのか?
・仮説検証力
論理的に正しいからといって相手が納得するとは限らない
相手の疑問に答えるために仮説検証型思考を用いる
①まず相手の疑問を知る:探りをいれて論点を出す
②疑問に答える:仮の答えを準備したうえで、客観的な証拠を準備して答える=仮設を検証する
仮説検証の5つのステップ
目的:議論のスタンス(意思判断をしてほしいor単に聞いてほしいだけ)
相手の要望を理解する、話を聞いて理解する
論点:相手の意思判断に影響を及ぼす判断項目 ex)不動産屋の営業
これがクリアになれば判断できるというポイント
仮設:論点に対する仮の答え、正解ではない
考える労力はこちらで受け持つ
無数の選択肢を絞り、検討の効率をたかめる
検証:仮設を客観的事実や論理で裏付ける
示唆:論点を絞るために役に立つ情報
気づき
自分の主張を通すための提案をする場面はこれまで多々あった。
その中で相手と話が噛み合わないと感じることが多かった。
理由としては前提条件が違うということ。
相手の立場や状況、背景となる事実や経験などが共有できていない、また、自分の提案の前提となる状況も伝えることをしておらず、お互い別の視点で話を展開してしまっていたことに気づいた。
また、縦の論理に注力して話をする事が多く、横の広がりを網羅できていなかった。
前提条件が揃っている相手に対しては比較的提案が通りやすく、目的や論点を明確にすることはできている。今後は提案の前に、提案に至った背景や経験などを提示し、目線を揃えた状態で議論するよう心がける。