梅干しづくりから学ぶバランス感覚
仏さんの教えに「中道」という思想があります。
ブッタが「弦をあまり張っていても、反対に緩く張っていてもよい音が出ないものだ。ちょうどよく張られているのが、良い音を出す」とたとえているように「自分の目的に合った、ちょうど良い塩梅」というのが人生において大切だと思います。
しかし、その「塩梅」というのがむずかしいのです。
塩梅という言葉の意味は「料理の塩加減」からきています。転じて物事の調子やバランスのことをいいます。
このバランス感覚を身に付けるには、とにかく経験を積むしかありません。知識で知っていても塩加減は感覚なので数をこなすしかないのです。
実家にいたときは梅干しづくりをしていましたが婿に来てからは、この家は漬け物を作る習慣が残っていないし、実家の父も亡くなり、母も介護で聞けない。
独力でいまの土地の風土で経験を積んで覚えていくしかない。
親がいるときはうるさく思い遠ざけ、教わりたいときには親がいない。人生とはそんなものなんだとこの年齢になって思うことが多いです。
日々の暮らしの中で食事は欠かせないものです。ただ食べ物を口に入れていく行為ではなく、そのひとの人生が食事にあらわれるものです。
食べることとは生きること
食事づくりから人生を見つめ直すこともあります。
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