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読書記録|三浦小太郎『漢民族に支配された中国の本質』
読了日:2022年3月21日
”支那通”と呼ばれた元陸軍大尉の長野朗(1888〜1925)の著書を元に、三浦小太郎氏が中国と漢民族の本質を紐解いていく。
長野朗は陸軍士官学校卒業し、辛亥革命後に中国に派遣された人物で、軍を去った後は、今でいうチャイナ・ウォッチャーとして活躍した。
今、怖いぐらいに彼の言う通りの未来になっている。
日米対戦後のGHQの統治下におかれた日本の学校教育と同じように、中国でも1919年時点から既に反日教育がなされていた。
1919年といえば、現在の共産党の前身であるコミンテルン(第3インターナショナル)が創立されたのと同年。中国の反日活動と無関係ではない。
これは長い時をかけた「民族戦」の下準備であり、今その工作がよりくっきりと成果を出しているのではないか。
何も知らない子供の白いキャンパスに絵を描き、物語を創作するのは容易い。
第一次大戦終結後に中華民国が国連側につき、日華条約で決定されていたにもかかわらず日本に「山東地方を還せ」という。
その後、五・四運動が起こるが若者たちを煽り激化させたのは英米新聞だった。 そして英米資本と中国新興資本が手を結び、抗日排日、日本製品ボイコット運動へと繋がっていく。 裏で糸を引いてるのはいつも英米だ。
この本は、下記を読了してると中身がわかりやすい。
・司馬遼太郎『坂の上の雲』(全8巻)
・船戸与一『満州国演義』(全9巻)
東南アジアでの共産党の活動を知るには下の2冊がオススメ。
・石平『中国共産党 暗黒の百年史』
・江崎道朗 福島香織 宮脇淳子『中米ソに翻弄されたアジア史』