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なにかを習得するには:ひととおり概略をてっとり早くくりかえしたうえでレベルをじんわりあげていくといい
はじめに
このところ学習サポートで生徒たちをみていて思う。じつに千差万別。おなじ小中学校に通ってきた高校生たち。性格や考えかた、体力、そして気力。このクニの公立の義務教育は基本的に平等主義。
ところがそれを修了のころにはどうしてこんなにちがいが生じて、学力や運動能力だけでなく、ものごとの見かたやとらえかたがちがうのか。
たいへん興味ぶかい問いだが、すでに義務教育のはじまるころにはそのちがいの芽はありそう。ただその結果が修了時と相関があるかは、いまもって明確なこたえをもちあわせない。ただ、わたしのところをおとずれてくれたのだから、所望することは得てほしいし、そのためのサポートを惜しまないつもりでいる。
きょうはそんな話。
やり方いろいろ
これだけ個性的な生徒たちだから、サポートのやりかたもじつに多様。はたから見るとなにをやってるの?と思われそうなことも。なかにはほとんどこちらは手をかけずせっせと課題をこなす子。最初にひと一押ししてあとは自分でやろうとする生徒。
おとずれて数回のうちにそれぞれのやり方ではじめる。その結果、ちいさな成果をかんじられたらそれなりにまえむきにとらえられて、つぎの壁やハードルが見えるまではしばらくつづく。
もっと意欲がでてくると、はじめて習得したいことの全体像をいっしょにさらりと見る。その生徒に合うペースでどんな計画ですすめれば身につけられるか、工程表的なものを説明する。
納得できていれば
生徒にそれを説明したうえで、「やりますか?」とたずねる。たいてい「やります。」とこたえてもらえる。いったんこうしてじぶんのあたまのなかに「だんどり」を理解できれば、あとはわりとたんたんとした作業でもつづけてもらえるもの。無理強いはしない。
たいていここを訪れる生徒は混乱しているか、手に負えなくなり「どうにかしてください。」の状態。なにをどこから着手してどうやってすすめるのかわからない。そこで上の方法をじっさいには手を変え品を変えてこころみる。もちろんこちらのつたえたい話をきいてもらえるまでしばらくかかる場合もある。
途中では
さて工程表の作業をすすめる段階。5分の1でも10分の1でもいい。「ほらっ、もうここにたどりついたよ。」とわかりやすくしめす。もくじにしるしをつけておくといいし、やったところのページをしめしてもいい。
たいていまだはじめたばかりだよ、といった表情。まだやれそうな状況。それにくわえて、やさしめのみきわめの問題を解けるとちいさな自信になる。これらの相乗効果でつぎをやろうという気になれる。
最初のうちは「やるぞ。」のきもちですすめられても、途中になると息がつづかないことだってある。そこはサポート。体調やそのほかのマイナスの要因をかかえるのがふつう。そちらも気になるだろう。それでもすくなくともひとつの工程表が着々と進展しつつあることをつたえてはげます。
そうかこのあたりにいるのかと気づければ、はりあいになりがんばるきもちがふたたびわく。
おわりに
こんなふうに生徒たちをサポートする。なにも勉強のなかみをおしえるばかりでない。むしろ学習のすすめかた中心。やりかたさえ身につけばあとは家だってどこでだってできるから。くわえてふだんの時間をいかに効率よくくふうしてつかうか身につけていく。
なにかものごとを習得しようとするならば、こうしてひととおり概略や作業の工程をあたまにいれたうえで、てっとりばやくくりかえしてみるといい。レベルをすこしずつあげていくのはつぎの段階。
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