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ふたつなら片方だけおぼえればいい かくじつでかんたんな記憶法
はじめに
たしかな記憶にもとづいてつかえる知識にしたいもの。自信をもって確固とした知識をどうやって整理してあたまにしまうか。そして効率よくとりだすか。
不器用に生きてきて、トライ&エラーのはるかな山々を築いてきた。ほとんどしっぱいのだらけの経験から、その解決法をなるべく具体的に示す。
出張すると…
地方在住のため、ごくたまに都会に出張する。いつもためされるキモチになりがち。
もっと自意識の高かったわかいころは、あからさまに「いなかからでてきたよ。」のふだをさげて、スポットライトにてらされてまわりからそう見えているだろうなと思ったもの。
その経験をいまふりかえると、そんなこと気にしないで堂々としていればいい、ささいなことに動揺しなくていいとおちついていられる。それでもちっちゃなプライドはある。
フリでもいいからせめてみんなとおなじスピードであるきたい。案内板を見て見ぬふり、あるいはちら見するぐらいで颯爽とあるいてみたい。そうおもったもの。10日間程度の出張のあいだにそう感じつづけた。
さらにそれよりも過去、大都会で上場企業の内定を手にしながら地方をないがしろにできずに断念した経験をふりかえる。都会で生きていくにはこれはなにかしら気づきやくふうが必要だなといまさらながらふりかえっている。
記事の内容からずれつつあるので、本筋にもどして記憶法のはなしにもっていく。土地勘のある地方の街を意識しないであるくのとはちがい、あきらかに脳のふだんつかわないぶぶんをはたらかせての行動。「かくじつな行動には確固とした記憶こそがたより。」これを具体的な経験からそれがひつような理由を示す。
都会でさまようわたし
都会で行動しようとすると、確固とした手がかりの必要なことが多い。具体例を示す。
たとえば羽田空港をつかうとき。ANAとJALでは、それぞれ第1と第2ターミナルのどっちのフロアだっけ?とか。ヒトのながれにのりながら(じつは流されながら)上の案内板をたよりつつたよりなくあるくことになる。
ようやく空港をぬけだせて電車をのりつぎ山手線で上野へむかおうとするとき。内まわりだっけ、外まわりだっけと地下道からホームに出る直前で迷う。あとにつづくヒトのさまたげとなる。
ふだんの地方ならば、ありゃまちがえたともどり、もう一度おもむろにやりなおせばすむ。ところが都会は大ちがい。もとにもどることすらゆるしてもらえない。ながれにのってどこか遠くへつれていかれかねない。とっさに自分をまもる行動となるとなおさらそうはいかない。やはり自信をもって確固としたものにしたい。
ヒトにたずねればいいとか、スマホでググればいいとかいうのはここでは抜きにする。上手に検索できることがいまはだいじかもしれない。それができない状況、たとえば試験を受けるときなどを想定してみよう。
活かせる知識にするには
学習に関するブログを書いていたころ、どの記事にアクセスが多いか調べた。「人気記事」として先月の1か月間にアクセスの多かった記事やベストテンがわかる。
どんな記事がよく読まれるか。「テクニカルタームをどうやって覚えるか」とか、そういったノウハウに関するものがとても多かった。
わたしだけでなくみなさん、あたまにいれてつかうことに苦労しているんだなとつくづく感じた。
たとえば、
問1.「空海(弘法大師)の密教の活動拠点は高野山と比叡山のどちらか?」
問2.「最澄が開いたのは金剛峯寺か延暦寺か?」
問3.「真言宗と天台宗、空海の教えは?」
といった問題にこたえるとき。
これらのキーワードをただやみくもにあたまにつめこんで丸暗記するとたいてい混乱をまねく。二者択一のはずなのになかなか正解にたどりつけない。
生徒たちを見ていてよくやりがちなのが、そのすべてを正確にあたまにいれようと四苦八苦すること。
そこでこうしておぼえるといいよとアドバイス。
おぼえかたのコツとは
まずは、中学校の教科書で宗教➡仏教➡密教とくれば、上にあげた太字の8つのキーワードだけ。まずはおおくくりでキーワード8つを平安時代の密教で分類。ほかの天平時代や鎌倉の仏教などはべつの時代のグループとしてとりあえず排除。
そして…。
①高野山-金剛峯寺ー空海-真言宗
②比叡山-延暦寺ー最澄ー天台宗
と教科書を見ながらわけて、①か②のうちおぼえやすいほうだけをえらんでつなげてリズムよくおぼえる。①と②の両方をおぼえなくてもだいじょうぶ。これがポイント。
なんだこれだけ?とお思いかもしれない。そう、ぜんぶ8つともおぼえようとするから、あたまからひきだすときに混乱しがち。そこで8つのうちのはんぶん、つまり4つだけを確実にむすびつける。のこりがおのずともうひとつのくみあわせになるから。
すると忘れにくいしひきだしやすい。そして正確に確固なものとして答えられる。ちなみに①か②のどちらかだけおぼえて、上の問1~問3を解いてみる。さきほどよりこたえやすくなると思う。はんぶんのエネルギーでむしろ確実にひきだせる。
おぼえてないほうのグループからの出題でも、おぼえたほうのグループの語をさしひいて解けばよいと気づける。
余裕ができれば、なぜその場所に密教がひろがったのかとか、地図上の位置や現在の県名とからめて学習すると知識がひろがりなおいい。まさに上の山手線もおなじ。
さて山手線では
わたしがいつもおぼえられず苦労したさきほどの山手線の内まわりと外まわり。上京するときだけであまり利用しない。なにかとっかかりがないとおぼえられない例。
これも「電車も車とおなじ左側通行だから時計まわりが外まわり」とか、「東京駅から見てうえ(地図の北)にある’うえの’にむかうにはうちまわり」と自分がよくいく駅を基点にするとか、おぼえかたをじぶんなりにくふう。
やはりどれかひとつだけ確実なものとしておぼえるのがコツ。これで地下道の案内板の外まわり・内まわりにうろたえずにホームに上がれた。
さらに確認法をダメ押しで知っておくとべんり。ホームのアナウンスの男女のちがい(内まわりは女性)、ホームドアの緑の線の数(内まわりは1本)など。たとえば内まわりに確実に乗車しているか確認できる(2021年現在)。
おわりに
ものごとのよりかくじつな「おぼえかた」は、おぼえやすいくふうをつけくわえることにつきる。ごろあわせもそう。
二者択一ならば、両方をおぼえようとせず、確実なくみあわせをあたまのなかにつくれば のこりはおのずとついてくる。
はんぶんのてまとエネルギーでつかえてひきだせる。
今回の例は、入試や学習でものごとをおぼえるうえで苦労するときほどつかえるよい方法。
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