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暑いなかでよくそだつ野菜 花も実もたのしめるオクラ

(2024.9.2加筆)

ありがとうございます

はじめに

 青物をほしいときに菜園にすこしあるとたすかるのがオクラ。火を通しても生でも食べられる。ねばねばの多いほかのやさいや納豆などとも合う。

種まきの際の乾燥に用心すれば、そののちの栽培はむずかしくない。つくっていた方法をわすれないためにここに記す。

きょうはそんな話。

花も実も

 やさいの花のなかでは別格といってよいほど立派できれい。大きくて十分鑑賞用になる。はたけがそこを中心にぱっとあかるくなり映える。

オクラの花

定番のアサガオに変えて「オクラの花と実」の観察のようすなど、この時期いそいで仕上げたいこどものなつやすみの宿題にもかなう。フヨウやハイビスカスの花に似ているのはおなじアオイ科のなかまだから。

花が咲いたのち食べられるサイズまでびっくりするほどはやく実がそだつ。朝早く観察し、夕暮れ時にはあきらかにサイズがちがう。いちばん容量のすくない市販の種袋にはいっているだけ種子を蒔くと、毎日のように家族がたべられるだけ収穫できる。

油断して収穫を怠ると固くなる。若いほどやわらかく生で食べられる。かどのあるタイプより角のない丸いオクラのほうがわずかに収穫の幅があるのでズボラなわたしむき。

栽培は

 じゅうぶんに温かくなってから種まきしたい。蒔く場所には2週間まえまでに苦土石灰を入れて土を中和して数日おいたあと、たい肥を1㎡あたりひとにぎり入れて耕しておく。

たねまきの1週間まえに鍬のはばで15㎝ぐらいの溝をあけ、そこへ1㎡あたりたい肥バケツ1杯と化成肥料ひとにぎり、実なりにはたらく溶リンか発酵鶏糞をひとにぎり入れる。オクラはけっこう肥料を要求するし、長い期間収穫したければ肥料をしっかり効かせる。実を採りはじめて以降も追肥を数回おこなう。

たねまきの前準備

 あけた溝に土をたして畝を成形し水をまくか雨を待ち、マルチのビニール張り。透明のビニールでかまわない。ビニールの周囲を土でしっかり踏み固める。張ったビニールにはおなじ間隔で2列の穴のあいたオクラ用が便利。ふつうのビニールならば穴あけなどであけてもいい。

1,2日土をなじませる。もう一度水を蒔いてから種まき。種は表面が固く吸水しにくい。発芽しにくいようならばたねの表面にかるくきずをつけてからまくといい。

たねまき

 びん底で土を2㎝ほど押さえ、種を4粒ほど離してまき土をかける。軽く押さえてもう一度水をやる。発芽までは水を切らさない。発芽したあとは乾いたとき以外は水やりは必要ない。芽が出ない穴には同じタイミングでポットに蒔いた苗を補植。こうして数本立てのほうが倒伏しにくい。

オクラは水が好きで湿りけを好む。水が豊富なほうが実がやわらか。暑さは支障ない。間引いて1か所2~3本にする。

収穫

 苗の育つタイミングで一度追肥と土寄せ。花のつぼみは小さなオクラに似ている。花がまとめて咲くと見ごたえある。追肥には発酵鶏ふんや化成肥料(もしくは有機配合肥料)などを株からすこし離してひとつまみずつあたえて土を寄せる。咲いて数日後に実を収穫。全草にとげがあるので手袋をつけて収獲する。剪定ばさみをつかい収穫。

収獲したのちの下葉は、葉が混んで風通しがよくないならばとりのぞいていい。

おわりに

 収穫をつづけるとたちまち背の高さまで育つ。追肥を2、3週間おきにしっかりおこなうといい。実つきがよく長いあいだ収穫できる。10月いっぱいまで収穫できた年も。

マルチごしに肥料をやりくいが、株のまわりのビニールを少しもちあげつつ株まわりに与える。つぎの追肥はビニールの周囲で構わない。


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