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食品のなかでバナナのコストパフォーマンスのよさを生かしていきたい

(2023.9.7加筆あり)


はじめに

 基礎疾患もち(CKD;慢性腎臓病 ステージG2)。医師と栄養士から食事療法をすすめられ、減塩とタンパク質を制限中。はやいもので四半世紀がすぎる。

おかげで弱った腎臓をいまのところは維持できている。食べものの取捨選択の結果、いくつかの摂りやすいものをみつけられたのはおおきい。もちろんステージや個人によっておなじ病気でもちがうのであくまでもその点は参考までに。

きょうはそんな話。

(注意喚起:健康面の内容をふくみます。あくまでも個人の結果や感想です。)

すぐれた食べもの

 腎臓病の食事療法で、減塩とタンパク質制限を日ごろの食事でおこなって26年あまり。この療法、医師と管理栄養士の指導のもとで基本的に個人でおこなう。したがって食品についてそこそこ知る必要が出てくる。そのなかでうっかりしがちな点がいくつかある。カロリー不足におちいりやすいし、食品のかくれ塩分、かくれタンパク質にも注意が必要。

制限のために陥りがちなカロリー不足をうっかりパンやごはんでおぎなおうとすると、つもりつもってアミノ酸スコア(いわばタンパク質の「質」)のあまりよくないタンパク質をとりすぎてしまう。

どうすべきか

 これでは腎臓の負担になるばかりで栄養として身につかない。ごはんやパンでもタンパク質がけっこうはいっている。とりすぎるとふくまれるタンパク質でかんたんに制限をオーバーしてしまう。不足しがちなエネルギー確保の目的で粉あめを湯で溶いたり、はるさめをゆがいたりしておぎなう。わたしの場合、はじめたころの一時期は悲壮感すら漂った。

もちろん慣れないうちはこうした患者向けの食品(たとえば減タンパク質米など)がある。治療食をあつかう店などで売られているので、うまく活用したいところ。ただし値がはるので、制限食で自炊できて満足できるまでになれるとわたしは利用しなくなった。

慣れないうちは塩分もおさえるのであじけない食事になりがち。辛抱してつづけるうち、さまざまくふうできるように。

バナナの選択もそのうちのひとつ。

カロリー確保

 ステージG2なのでけっしてきびしい制限ではない。もっとステージがすすむとタンパク質の制限がきびしくなり、そのほかに制限されるものもでてくる。たとえばカリウム。バナナではみかんの3倍ちかい(オールガイド食品成分表より)量をふくむ。いずれは選べなくなるかもしれず、その点ではマイナス。それまでのつなぎとしての利用になりそう。

それでもいまのところはつづけていきたい。メリット、デメリットをあげつつ記したい。

ではデメリットから。遠路はるばる船旅してくるのでフードマイレージを高くしてしまう。プランテーションで生産者の方々に無理をさせていないかとか、バナナ生産のために原野などの無理な開発がされていないかも心配な点。国内では南の地域など一部をのぞき、国内で流通する品種はつくれないのでしかたない。

バナナのよいところは

 ではメリット。なによりもエネルギー。上でつかった「オールガイド食品成分表」でみてみよう。くだもの部門のうち、可食部ではアボガドがだんとつ(187kcal)で、それにつづいて2番がバナナ(86kcal)。

エネルギー確保の目的でバナナの分量ほどアボガドを食べるのはむずかしい。費用の点でも現実的ではない。圧倒的にバナナに軍配があがる。くだもののなかでは若干タンパク質が豊富な部類だが、食品ガイドの記述にもあるようにそうじて栄養バランスがいい。

おわりに

 もちろん多くの食品をバランスよく食べるのが治療においてももとめられる。

とはいっても生活するうえで食品にばかりに費用をかけられない。長年にわたりこの病気とつきあい、結果としていくつかの摂りやすい食品のうちのひとつにこのバナナがえらばれた。当面このステージにいるかぎりは利用しつづけようと思う。


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