秋はまださきのようだがすでに極早生みかんが出はじめた
はじめに
もうすぐ露地の極早生みかんが店に出はじめるとわくわくしていると、すでに出はじめた。ほんとうに季節のめぐるのは早い。ことしはすいかを一度も口にしないうちにみかんがみのりはじめた。もうこちらしかない。わたしはすっぱいみかんが好物。
きょうはそんな話。
いつ買おうか
みかんがスーパーにならびはじめ、生協の注文(たいてい2週間後受取)のカタログに出はじめると安く手に入る。同時に近所の八百屋でも見るように。
この店はいつもすっぱい好みのを仕入れてくれるので、時期にはおとずれる頻度が増す。「なるべくすっぱいのを…。」と所望すると店主はいつも怪訝な顔をしつついちばん安い山を指さす。
「たいていお客さんは甘いのをほしがるものだけど。」とわらいながら。いや、こっちのすっぱいほうがおいしい。とわたしは言いたいところを抑えつつ購入。両方あればすっぱいほうを、しかも安いねだんで買えるのでうれしい。重量あたりの価格でいえばこんなにコスパのいいくだものはそんなにない。
すぐれもの
これから秋・冬・春のあいだ、品種が入れ替わりつつみかんが店にならぶ。ふだんほかに手が出るのはバナナかりんご。もっぱら店の果物コーナーに足が向くとこれからまずは青色(緑色だけど)をさがす。八百屋でもおなじ。すっぱい香り高い極早生みかんは9月のなかばまでのほんの短い期間だけ。これから待ち遠しい。
あくまでも個人的には青く皮がみずみずしいうちがおいしい。ここでもわざわざ黄色くないと食べないヒトもいて好みはことなる。
以前は
そういえばことしの春は露地のいちごを例年になくよく食べた。そののち以前は育てていたので、もも、キウイ、すいかなどだったが、ことしはいずれも口にしていない。思い返せばやさいづくりをした最後の年にはすいかがたいへんよい出来だった。
われながらびっくりするほど。販売所に出すのがもったいなく、すべて家族と知りあいで消費。そういえばつくってはいてもほとんどすいかを食べていない。もちろん今はひと玉が4ケタの値段のでは残念ながらひとり暮らしでは手が出ない。カットしたパック入りは基本的に買わないのでそういうことに。
いまもって収穫できるのはかろうじてのこる晩柑だけ。あまなつ、はっさく、ぼんたん。前者の2本はすでに元気がなくおとろえつつある。
6,7年ほど前まではたけで、さまざまなみかんをつくっていたのが夢のよう。かろうじて元の家の庭にバレンシアオレンジとレモンの木がそだち実をつけつつあるが。この家も土地も数年後にはわたしの手から離れるかもしれず、収穫できるころにはそれらの木々もどうなるかわからない。
おわりに
そんな経緯もありみかんが店に出るのが待ち遠しい。手を伸ばせば食べられる環境はほんとうにめぐまれていた。だが自然災害にいつ遭うかもしれないすみかではどうしようもない。離れざるをえなかった。
両方をかなえるのははなはだむずかしい。
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