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ガーデニング・農作業の備忘録

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わたし自身が忘れないための庭の果樹やハーブ、草花の育て方、畑の作り方など。あくまでも自分本位なメモ。
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#わたしの野菜づくり

思いのほか葉だいこんはやわらかくほかの青菜類に匹敵するほど栄養素が豊富でコスパがいい

はじめに このところだいこん葉をよく買う。ひとふくろで100~120円前後。道の駅など農家の販売者の品々としてならぶ。ちょうどこの時期はだいこんの生産がさかん。文字どおり葉を食べる目的の品種として「葉だいこん」が生産され出荷される。見ため以上にやわらかさと味のよさで選抜されただけある。シャキシャキおいしい。 きょうはそんな話。 葉だいこんで だいこんの生産の最盛期。これから根部がふくれていく。そうなりにくい品種がある。もっぱらやわらかい葉の部分をたべるための専用のだいこ

暑いなかでよくそだつ野菜 花も実もたのしめるオクラ

(2024.9.2加筆) はじめに 青物をほしいときに菜園にすこしあるとたすかるのがオクラ。火を通しても生でも食べられる。ねばねばの多いほかのやさいや納豆などとも合う。 種まきの際の乾燥に用心すれば、そののちの栽培はむずかしくない。つくっていた方法をわすれないためにここに記す。 きょうはそんな話。 花も実も やさいの花のなかでは別格といってよいほど立派できれい。大きくて十分鑑賞用になる。はたけがそこを中心にぱっとあかるくなり映える。 定番のアサガオに変えて「オクラの

やさいを手作業でつくって販売していた5~10年前の冷房事情をふりかえると

はじめに このところいちばん昼下がりのいちばん暑い時間帯には家のなかに退避している状態。つまりクーラーのなかで息をひそませるようにすごす。退避しているにひとしい。はたして以前はどうだったか。こんなにクーラーを使っていたのか思い起こしてみた。 きょうはそんな話。 10年前は 6年間ほどだったか。やさいをはたけでつくり、状態のいいものを販売所で売っていた。最初は副業のつもりでそのうち軌道に乗り、辞める直前の確定申告ではついに本業の収入をうわまわり、「第二種兼業農家」と相成っ

そういえば数年前までいちばんいそがしいはずのこの時期に塩漬け梅を干して梅干しをつくっていた

はじめに 梅雨が明けるとすかさず待ったなしでやる作業があった。あらためて思い出し、数年前に撮りためたなかからタイトル用の写真をさがす。 畑ではかぼちゃのつるのかたづけ。ところせましとつるがのびトマトの棚にまで伸びているものも。収穫のおわった株のつるをかたづけて土をほぐしておく。とれたかぼちゃの実は盆すぎまでは持たないのでこちらも急いで食べてもらえそうなところへ配る。 本業の学習サポートは夏休みをむかえていちばん朝から昼間が忙しい。ほかにもやりたいことの多い時期。それを思

食べものとそれ以外の部分の区別がここ十数年で代わりつつあると考えた

はじめに 日ごろ口にいれる食品。一時期は自らの手でつくっていた。そしていまはその多くを買っている。買うのと自らつくるのでは正直いうとあつかいや見方にちがいがあった。たとえると運転者と歩行者ほどの立場のちがい。それが変わりつつある。 きょうはそんな話。 食べものをつくる やさいや果物を6年あまりつくっていた。つくりそだてるあいだにいろいろなことがある。途中で枯れたり、山からおりてくる動物たちや鳥たちから見るも無惨なすがたにされてしまったり。これとて向こうは生きるのに必死。

くつは人となりをあらわしているとわが足もとを見て納得する(1)

(2024.5.9加筆) はじめに ヒトのふり見てわがふり直せという。もともとはずかしがりやのわたしは人前に出るのを得意としないし、初対面の方をみつめられずなかなかおぼえられない。なにを話すかすぐにあたまのなかからとんでしまい、いつももごもごになりがち。相手の方を見つめるのが苦手にちがいない。 表題の行動はなかなか起こせない。そしてある機会にふと気づいてしまう。自分自身の身なりや容姿に関して。とくに足もと。 きょうはそんな話。 (タイトル写真:さかんに生育するとうもろ

じっさいにからだをつかうやさいづくり:手あたりしだいの読書と畑しごとでわかったこと

(2024.4.29加筆) はじめに 身近に手にとれる100冊あまりのやさいづくりの本や原著論文、報告書など(その多くは県内の各図書館)を読みつつ、7年間にわたり中山間地のはたけで機械をつかわずにやさいづくりをこころみた結果、当該地区で畑をつくる意味についておぼろげに見えてきたことを示します。 やろうとしたこと1 もともと会社ではたらくより、すべて自己責任でじぶんのやれるしごとをやろうと本業の学習サポートと並行してはじめました。さいわいにも先祖からのはたけがあります。どう

やさいの活用方法をあれこれやっていたころ

(2024.4.1加筆) はじめに はたけでやさいづくりをしていたころは収穫期になるといっぺんに穫れてしまいがちだった。おおいそぎであれこれ行きさきを手配していく。 はたけでさばききれないとうすうすかんじたら、まだはしりの時期ならばきれいなものから販売所はもちろんのこと、ご近所や知りあいにもくばる。だいこんなどはとくにそうなりやすかった。 きょうはそんな話。 この時期には いまごろの菜園は葉物のほうれんそうぐらいで、あとはとう立ちしたアブラナ科の芽やブロッコリーの脇芽

ふつうは人力でやらないほどもっともたくさんの数の種子を蒔いた日のことを思い返してみる

(2024.3.25加筆) はじめに 6年ほどはたけをつかいやさいづくりをした経験のなかからもっともたくさんやったことのいくつかが思いうかぶ。そのうちのひとつについて。 おそらくお読みいただくとあきれられると思う。もちろんひろいはたけをお持ちのかたにはおすすめしない方法。 きょうはそんな話。 (タイトル写真はその当時の麦秋のようす) 麦まきのはたけ 地理で習った方もおいでだろう。せかいをながめると冬に麦がつくれる比較的温暖な土地と、春あたたかくならないとつくれないと

やさいのたねまきと苗の水まきを年中つづけられるたのしさ

はじめに やさいづくりをしていたころ、玄関先の軒下で苗をそだてていた。ここは適度に陽があたり風のとおりがいい。陽あたりと水やり、そして適度な風。これがそろうとよく育つ。 この場所ならば日々何度か出入りするのでそのついでに水やりできる。何年ものあいだとぎれることなくその習慣をつづけられる。 きょうはそんな話。 やさいをつくるには 基本的に苗を買わない。いずれも可能なかぎり種子を購入して蒔くところからはじめる。やさいをそだてるにはいい苗さえそだてられればさほどそのあとはむ

いちごの果実の表面の種子を蒔いて、ドロップのかおりのする果実が実った

(2024.3.18加筆あり) はじめに やさいづくりのかたわらさまざまな手にするくだものの種子を蒔くのがたのしくてしかたない。そのなかから最終的に果実をみのらせるのに成功した例から。 きょうはそんな話。 いちごを食べるころ 実際には真冬にはじめた。本来いちごの旬は今ごろ。クリスマスなど真冬のケーキにのっかっているのはごく一部をのぞいてあきらかに施設栽培でつくったもの。 露地で実るいちごがなつかしい。わたしは冬のさなかのいちごには興味がなくまず買わない。春に地元産のち

これから直播きしたやさいたちがつぎつぎに発芽する時期:霜にやられぬことを願いながらの手作業のやさいづくり

(2024.3.11加筆あり) はじめに 慣れてくるとすこしだけはやめにはたけにやさいの種子を蒔く。するとあたたかさにさそわれてすこしだけ地面から顔をだす。このころの苗はほんとうにかわいらしい。数か月のちのたくましいすがたとむすびつかない。つぎつぎにあちらこちらで芽を出すようすをみてまわる。 8年まえのこの時季の文をほぼそのまま。 ここ1,2週間で きのうの夕方、写真を撮りに畑Bに行きました。さやいんげんは数日前に発芽を確認して以来です。さいしょにはたけにじかに種まきし

そろそろ長いもの畝づくりと植えつけの準備をはじめる時候になった

(2024.2.26加筆あり) はじめに 9年まえのやさいづくりの記録から。この時期には春作のさまざまなはたけづくり、とくに堆肥をいれたあと場所を作物ごとにわりふり、それらに合う畝につくっていく。 これからの1年の作柄を左右するだいじな作業のひとつ。ほぼもとの文章のまま。 ながいもの栽培場所 昨年につづいて長いもとダイショ(ダイジョ)をつくろうと思い立ちました。ダイショは暖地で栽培されてきたヤマイモの仲間です。大きな塊のいもができます。最近は京都などで試験栽培され、すこ

長い期間にわたり新鮮なたまねぎをあじわうには前年の下準備から

はじめに 数年前までたまねぎをよくつくっていた。極早生、早生、中生、晩生とその土地や気候に合った品種をいずれもえらべる適地。作らない手はない。いずれもつくり収穫した経験あり。 うまく品種とまきどきをまちがわなければ、つぎつぎとみずみずしいたまねぎをたべられる。あまりしられていないが葉もじつにやわらかで食べやすい。 8年まえの記録から。 植えどきが肝心 早生のたまねぎを植えたくなった。選んだ種子はサラダオニオンレッドという品種。9月8日蒔いた。 台風が近づいているわり