国際メタバース空間デザインコンペ最優秀賞受賞!
まだまだメタバースは社会に普及していませんが、昨今観光産業において自治体が盛んに活用するようになってきました。海外ではアパレル産業でプロモーションとして活用し大きな成果を出しているようです。今後アップルのVisionProやメタのQuestなどが普及していくに伴って新たな経済圏での競争が始まろうとしています。
僕自身建築家としてまだメタバースという言葉がない頃から、バーチャルリアリティの中で建築3Dモデルを作って実務で活用していました。当時は建築プレゼンテーションの中で、ウォークスルーといって実際に建つ予定の建物の中を歩いている動画や、バードアイといって俯瞰で建築物を見せる動画などを作っていました。メタバースではそのモデルをそのままプラットフォームにアップするだけでプレゼンに利用出来て、わざわざ動画を作る必要がなくなりました。ある物件でクライアントにメタバースの中でプレゼンしたところ異常に反応が良かったので手応えを感じたのを記憶しています。
Spatialという海外のメタバースプラットフォームは日本人コミュニティも多くあり、僕が始めた頃と比べると随分認知されるようになってきました。そんな中、Spatialが開催したメタバース空間デザインコンペティションに参加し、な、なんと最優秀賞をいただきました!
Cave Art Gallery (洞窟美術館)というタイトルでその名の通り真っすぐな形状が一切ない洞窟という自然をモデリングしました。コンセプトは1万年以上前の原始に戻って純粋な気持ちでそこにある芸術を楽しむというものです。
受賞以降メタバース空間を作って欲しいという依頼が国内外問わずくるようになり、弊社設計事務所のもう一つ柱として成長しました。リアルでは実現できない建築がメタバースでは自由に表現出来、リアル経済圏の中の村社会制度や忖度制度もない誰もが自由に参入出来る世界がメタバースだと現時点では考えています。