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2021夢日記 無水カレーと焦げたカレー ji-jyo 9月4日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢は残念な気持ちになる展開だった。
始まりは仕事仲間と3人で事務所として使用しているマンションに帰ってきたところからだった。
自分達の部屋に向かう途中、隣の玄関の前を通るとカレーのいい匂いが漂って来た。
『うわー。めっちゃいい匂いするな。腹減った。』
『カレーか。食いたいな。』
僕と仲間の一人がそんな会話をしているともう一人の仲間がこう切り出した。
『それなら俺が今から作ってやるよ。ちょっと買い出し行ってくるから待ってろ。』
驚いた僕は、
『えっ? お前、料理できるの?』
『バカにすんなよ。カレーくらい簡単だろ。ちゃんと作ったことないけど。』
まあ、作ってくれるというのならまかせてみよう。確かにカレーならさほど難しくもないだろうし、食べれないレベルのものは作らないだろうと思った。
仲間が買い出しに出た後、玄関のポストに回覧板が入っているのを確認し、ちょうどいい匂いのする隣の部屋へ回覧板を持って行った。
隣の部屋のポストに入れようと思った瞬間、いきなり玄関のドアが開き驚くと、
『あら。こんにちは。ちょうど良かった。ちょっと無水カレーを作り過ぎてしまったの。もしよければお裾分けしようかと思って。』
無水カレー。なんて魅力的なカレーなんだ。本来なら是非ともいただきたいところだったが、
『ああ。いや。あの本当はとても頂きたいのですが、実はこちらも今からカレーでして。せっかくなんですけどまた次の機会に。』
そう言って最高にいい匂いのお裾分けを泣く泣く断ることにした。
これはもう絶対にうまいカレーを作ってもらうしかない。そう思いながら事務所に戻った。
しばらくすると仲間が戻りさっそくカレーを作り始めた。
残った僕らは山積みの事務作業に夢中だった。得意気にカレーを作っている仲間は思いのほか手際がいいようであっという間にカレーのいい匂いが漂ってくる。
『あと数十分煮込めば完成だ。もう少し待ってくれ。』
いやー楽しみだ。隣のいい匂いがしたときからだいぶお預けをされてきた気分になっていたから尚更だ。
…。それから数分して、カレーのいい匂いに混じってなんだか少し焦げ臭いような匂いがするような気がしてきた。
嫌な予感がした僕は仕事を中断してキッチンへと向かった。
コンロの上にはしっかりと密封するように蓋をした鍋が強火にかけられている。
『な、なあ! お前もしかしてもうルー入れた? ルー入れた後に火にかけ続けてる!?』
『え? そうだけど。』
仲間の残念な返答を聞いたところで今日は目が覚めた。
そりゃあダメだって。ルー入れた後に強火で煮込んじゃダメだ。
幼い頃、初めてカレーを作ったときに同じ失敗をして焦げた味のカレーを食べた時のことを思いだす朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 8月夢日記 ~ji-jyo~】
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