6/8 ニュースではないスペイン語 Género:名詞の性(1)
たまには、ニュース以外のことも書いてみようか。
ご存知の方も多いと思うが、スペイン語には性があって、森羅万象全てのものが「男性」と「女性」に分けられる。このような文法的な性をスペイン語ではgéneroという。「ジェンダー」という語があるが、この語と同語源だ。
いわゆる、オスとかメスとかの生物学上の性とは区別される。こちらの性はスペイン語ではsexoという。
1.géneroとsexoが一致する場合:
男性名詞:①hermano(兄弟)、gato(オス猫);②profesor(男の教師);③padre(父)、gallo(雄鶏)、caballo(牡馬)
女性名詞:①hermana(姉妹)、gata(メス猫);②profesora(女の教師);③madre(母)、gallina(雌鳥)、yegua(牝馬)
この種のペアは分かりやすい。
男性名詞の語尾のoをaにすると女性名詞になるパタン(①)、男性名詞にaを付けると女性名詞になるパタン(②)、男性名詞と女性名詞が(かなり)違う形のパタン(③)など、まぁ、いろいろあるけど、オスが男性名詞、メスが女性名詞という点では、分かりやすい。
ただ、最近は、sexoを表明しない人々もいる。
だから、そういう人のために、中性的な-eも目にするようになった。例えば、伝統的にはalumno(男の生徒)とalumna(女の生徒)という区別をしていたが、alumneという形も時々、見かける。
また、amigo(男の友人)とamigs(女の友人)を合わせた形、amig@sも、メールなどの書き言葉でよく見る。
スペイン語では、amigosという男性の複数形は「男だけのamigos」と「男女の混じったamigos」を指す。男性形を複数にすることで女性を含めることに何かしらの疑問を感じる人たちがいるんだろう。
でも、女性だけの集団しか指さないamigasがあるのだから、オスである筆者からは見れば、まぁ、羨ましく思う。
amig@sにすることで、一気に全てのグループを指せる。
という疑問は残るが、まぁ、書き言葉では、ありか?
写真はamiguesを認めるための社会運動(movimiento social)のFace bookから。