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自分のキャパシティ、知っていますか

以前、noteでこんな投稿をしたことがあります。

■「ナンバリングの魔法」

例えば忙しい朝。
こちらもやることが多くてずっと面倒を見ていられない時。
5歳の次女に「1番、お顔を洗う。2番、お着換え。3番、パジャマを洗濯カゴに入れる」――というように、2~3つ程度の小さなタスクにナンバリングして指示を出すとスムーズに動いてくれる、というお話を綴りました。

この方法、すごくすんなりいくなぁ、と思っていたら、今読んでいる本にそこにつながる論理が書かれていたのでご紹介しますね。

ワーキングメモリの容量

ご紹介するのは「脳のワーキングメモリを鍛える!」に書かれている内容。

そもそもワーキングメモリというのは、超簡単にお話すると「情報を処理する能力」
このワーキングメモリによって、記憶を結び付けて作業につなげることができたり、集中や判断ができたりします。

で、ですね……

この本の最終盤に、こんな内容が。

生徒や子供に指示を出すとき、相手のワーキングメモリが扱える範囲の数だけ指示を出す。年代別に、何個の指示まで、一度に頭にいれておくことができるかを把握しておけば、相手はその指示に従いやすくなる。

ちなみに、具体的な数ですが、

年齢ワーキングメモリが扱える指示の数
5~6歳 ・・・ 2
7~9歳 ・・・ 3 
10~12歳 ・・・ 4
13~15歳 ・・・ 5
16~30代 ・・・ 6
40代 ・・・ 5
50代 ・・・ 4
60~70代 ・・・ 3

我が子は5歳なので、本来は「指示数は2つ」が適しているのでしょうが、ワーキングメモリには個人差があるのだそうで。結果的に「3つ」ですんなり行動できているということだったのか!

読書メモの「3つの行動計画」

ところで、私が最近実践しているのが読書の後のメモ。

この方法は、SNSでどなたかが実践しているのを見かけてのことなのですが...一冊の全体的なメモはマインドマップでまとめたうえで、「3つの気づき」&「3つの行動計画」をメモに残しています。

この「3つのメモ」をするようになったら、不思議なほどに本の印象が強くなったことを感じていました。……もしかしたらこれもワーキングメモリと関連があるのかも。

以前は一冊通して気になった部分を箇条書きで書き写していました。欲張った量を「記録で残そう」と思っていたんですね。けれど、「記憶に残す」仕組みが整っていなかった。

「3個」という個数にまで絞ってメモをするというのは、他を捨てるようである意味勇気がいったのですが……自分のワーキングメモリのキャパをオーバーする量を覚えておこうと思ってもオーバーフロー状態となり、混乱するだけ。逆に、数を絞ることでしっかりワーキングメモリを活用して学びを生かせる状態になると言えそうです。

キャパシティのボーダーラインとして活用しよう

ワーキングメモリは本当に奥が深い!
他にも様々な側面があり、今日ご紹介したのはほんの一部のお話です。

が、今回ご紹介した切り口だけでも覚えておくと、生活が楽に、あるいは一段階心地よくなる場面がグンと増えそう。

うまくできないのは、「頑張りが足りないから」「不器用だから」「要領が悪いから」ではないのかも。自分のキャパシティを論理的に理解して、自分も家族も周りも大切に。今日一日、ご機嫌に過ごしていきましょう!

2021年12月、WordPressでWEBサイト「じぶん実験室」を立ち上げましたが、2023年6月より、noteにお引越しを始めました。
2021年12月~2023年6月の記事は、WEBサイトに掲載していたコンテンツをそのまま移行したものです。

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