【健康エッセイ】不眠症は、脳にとって良いこともある!
・秋になって、布団の中が気持ち良くなってきた
秋になってきましたね。
布団をかけて、ヌクヌクと寝られる季節。
睡眠もだいぶ取りやすくなっている人が、多いのでは?
と、訊いておきながら、同意できない人もいるだろうなぁと思う自分もいます。
昔の私なら、頷かないと思うから。
◇
・季節に関係なく、不眠症に悩まされていた過去
かつての私は、暑さ・寒さに関係なく、眠れないことに悩んでいました。
本当は、睡眠薬に頼りたくなかった。
けれど、飲まないと余計に不調が増すので、飲まざるを得ませんでした。
でもそのうち飲んでも眠れなくなってきて、体が不自由なのとは別の意味で、動けなくなっていました。
眠れないって、本当に苦しいですよね。
夜は長いし、頭はぼーっとするし。
何より不安症や恐怖症のようなものに、自分がとりつかれるような感覚を覚えます。
私はそれに加えて、眠れないことは悪いことだという考えにも、苦しめられていた気がします。
インターネットやテレビ、それから睡眠研究などでは、理想の睡眠時間は7時間から8時間だと聞きます。
それが、眠れていないという事実を
より引き立てました。
◇
・眠れないのは、脳が眠ることに不安を感じているから
そんな生活に変化が訪れたのは、
体調が少しずつ上向くようになってからでした。
眠れる日が、少しずつ増えていったのです。
けれど、短いのですよね。
眠れるだけマシだと言い聞かせてはみるのだけど、長さへの憧れは残りました。
それでも、たまには6時間ほど眠れる日もあって。
そういう時、朝起きてホッとします。
でも、満足ではなくて。
むしろ睡眠が3時間くらいの方が、体が楽に感じていました。
ある日、治療院の先生と他の患者さんとの会話が、診察室から聞こえてきました。
その方も、睡眠に悩まされていたようです。
体は、意味のあることしかしない。
分かっているつもりだったけれど、
こういうところでもそれは現れるんだ、と思いました。
眠れないのは確かに辛い。
けれど、眠らないことで自分を守っているのだ、と。
それからは、眠れないことにこだわらなくなりました。
眠る長さにも、こだわらなくなった。
そしたら、気が楽になりました。
◇
・体は、必要な睡眠量を知っている
「適度な睡眠や理想の睡眠がある」
とは良く聞くけれど、やはり人それぞれ違うのだと思います。
時間帯も、長さも、寝るまでのリズムも。
それから、その人の体調によっても。
眠れること。
しかも、7〜8時間眠れることは
確かに理想なのかもしれない。
けれど、それに引っ張られすぎる必要はないと思います。
不眠は悪いこと!
短い睡眠は悪いこと!
と考えないで、
自分がどれだけの睡眠を求めているか、一度、体と相談してみてくださいね!
もしかしたら、本当は寝ない方が楽だと感じているのかも。
細切れが良いと思っているのかも。
体は自分の求めていることを、知っています。
その時々のご自身の体の理想に耳を傾けながら、睡眠への考えが少しでも楽になっていけますようにと、願っています。
※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊