見出し画像

【健康エッセイ】不眠症は、脳にとって良いこともある!


・秋になって、布団の中が気持ち良くなってきた



秋になってきましたね。

布団をかけて、ヌクヌクと寝られる季節。

睡眠もだいぶ取りやすくなっている人が、多いのでは?

と、訊いておきながら、同意できない人もいるだろうなぁと思う自分もいます。

昔の私なら、頷かないと思うから。


・季節に関係なく、不眠症に悩まされていた過去


かつての私は、暑さ・寒さに関係なく、眠れないことに悩んでいました。

本当は、睡眠薬に頼りたくなかった。

けれど、飲まないと余計に不調が増すので、飲まざるを得ませんでした。

でもそのうち飲んでも眠れなくなってきて、体が不自由なのとは別の意味で、動けなくなっていました。

眠れないって、本当に苦しいですよね。

夜は長いし、頭はぼーっとするし。

何より不安症や恐怖症のようなものに、自分がとりつかれるような感覚を覚えます。

私はそれに加えて、眠れないことは悪いことだという考えにも、苦しめられていた気がします。

インターネットやテレビ、それから睡眠研究などでは、理想の睡眠時間は7時間から8時間だと聞きます。

それが、眠れていないという事実を
より引き立てました。


・眠れないのは、脳が眠ることに不安を感じているから


そんな生活に変化が訪れたのは、
体調が少しずつ上向くようになってからでした。

眠れる日が、少しずつ増えていったのです。

けれど、短いのですよね。

眠れるだけマシだと言い聞かせてはみるのだけど、長さへの憧れは残りました。

それでも、たまには6時間ほど眠れる日もあって。

そういう時、朝起きてホッとします。

でも、満足ではなくて。 

むしろ睡眠が3時間くらいの方が、体が楽に感じていました。

ある日、治療院の先生と他の患者さんとの会話が、診察室から聞こえてきました。

その方も、睡眠に悩まされていたようです。

「眠れないのは、脳が眠ることに不安を感じているからだよ。

わざと、寝ないようにしてるの。

眠れる脳になれば、自然と眠れるようになるから」

体は、意味のあることしかしない。

分かっているつもりだったけれど、
こういうところでもそれは現れるんだ、と思いました。

眠れないのは確かに辛い。

けれど、眠らないことで自分を守っているのだ、と。

それからは、眠れないことにこだわらなくなりました。

眠る長さにも、こだわらなくなった。

そしたら、気が楽になりました。


・体は、必要な睡眠量を知っている




「適度な睡眠や理想の睡眠がある」
とは良く聞くけれど、やはり人それぞれ違うのだと思います。

時間帯も、長さも、寝るまでのリズムも。

それから、その人の体調によっても。

眠れること。
しかも、7〜8時間眠れることは
確かに理想なのかもしれない。

けれど、それに引っ張られすぎる必要はないと思います。

不眠は悪いこと!
短い睡眠は悪いこと!
と考えないで、
自分がどれだけの睡眠を求めているか、一度、体と相談してみてくださいね!

もしかしたら、本当は寝ない方が楽だと感じているのかも。

細切れが良いと思っているのかも。

体は自分の求めていることを、知っています。

その時々のご自身の体の理想に耳を傾けながら、睡眠への考えが少しでも楽になっていけますようにと、願っています。

※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊

いいなと思ったら応援しよう!

頑張りたい理由がある人へ | ジストニア体験者・研究家 永松ひさこ
よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは、今後の活動に使わせていただきます。私の目指す世界は、ジストニア患者さんが一人でも減ってくれること。もっと言えば、生きるのが楽になったと思える人が、増えてくれること。そうなるよう、これからも大切に記事を書いていきます!