【健康エッセイ】ジストニアは特別でないのかも?
・首や背中に負担がかかっていた
まだまだ歩きにくさが残っていた頃の事。
散歩に出られる位には回復していたけれど、歩くとどうしても疲れていて。
首や背中の上部に負担がかかって。
遠出をするのが、なかなか難しい状態でした。
・腰に手を当てると歩きやすいと気づいた
ジストニアは、自分の意思とは無関係に筋肉が硬直したり、痙攣したり、姿勢がねじれるのが特徴だと言われています。
だから、私が歩きづらいのも仕方がないと思っていました。
ジストニアだから。
けれど、ふと腰に手を当ててみたとき、歩きやすくなることに気づいたんです。
これは高齢者が歩きにくいときに
とる仕草と同じだ。
人が疲れて脚が重くなったときに
とる仕草と同じだ。
そう気づきました。
・ジストニアは特別なのだろうか?
私はジストニアである自分と、
そうでない人たちを分けて考えていました。
別物だと思っていた。
私の歩きづらさは病気によるもので、そうでない人たちの歩きづらさは、年齢や一時的な疲れによるものだ、と。
だから、人が歳をとった時や疲れて脚が重くなった時、どのような行動を取って自分の身を守ろうとするか?
考えていませんでした。
けれど、似た行動をとると体が楽になるということは、ジストニアは特別な症状ではないのかも、と思うのです。
ジストニアでない人たちも異常な動きをすること、あります。
驚いた時、不安になった時、慌てた時、バランスを崩しそうになった時、疲れた時……。
いつもと違う行動をとる。
それは、自分の身を守るため。
ジストニアの人も、そうなのかも。
違うのは、症状がいつも出ていることだけ。
それは、いつも自分の身を守る必要があるからなのでは?
ジストニアは特別な症状でないのかも、という可能性を持つことって必要かもしれない。
・人の行動はヒントになる
辛い時、気持ちが追い込まれている時、どうしても視野は狭くなってしまいます。
周りに目をやる事は難しい。
それでも、少しでも顔をあげて
周りに目を向けてみることって大事ですね。
ジストニアでない人は自分の体を守るとき、どういう仕草をするだろう。
なぜそうしているのだろう。
そうやって観察してみると、何かヒントが見つかるかもしれません。
それは小さな小さなヒントかもしれない。
けれど、積み重ねることで
未来につながると、信じています。