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読書メモ10

46.暮らしの図鑑 民藝と手仕事

民芸とは民衆的工芸のことで、芸術工芸品ではなくて、民衆が暮らしの中で使う日用品に美を見出す考え方のこと。

思想家の柳宗悦が作った造語で、息子の柳宗理はインダストリアルデザイナーとして超有名。

大学一年の頃に初めて日本民藝館に行って、民芸を知って以来、日用品の美しさにはずっと興味がある。

今仕事では医療機器が対象で日用品ではないけど、「用の美」は忘れずにモノづくりを進めたい(気持ちだけはあるけどなかなかうまくいかない

47.柳宗理と柳工業デザイン研究会のしごと

民藝の本を読んだ流れで柳工業デザイン研究会の本を読んだ。

研究会メンバーや有名デザイナーから見た柳宗理の姿が見られるのが面白かった。

柳宗理はスケッチではなくて手を動かして模型で作るプロセスが主だったみたいだけど、実寸模型で検討できるサイズのものはそっちの方が良いよなと改めて思う。

スケッチから展開した形を3Dや模型にするのってこれまた別の能力な気がするからなぁ。

48.琥珀の夏

辻村深月さんの小説

疲れちゃったので久々に小説を読みたくなった。

琥珀の中に込められたような子供の頃の思い出に大人になってから向き合うときの心情が細かく描かれていて面白かった。

子供の頃に新しく誰かと仲良くなる過程の難しい感じ、クラス替え直後の空気感みたいなのが懐かしかった。

暗めの内容だったけど、最後は辻村さんらしい感じで終わってよかった。

49.世界一美味しいコーヒーの淹れ方

アジア人で初めてコーヒーの世界大会で優勝した人が書いた本。なんやかんやここ3年で1000杯はコーヒー淹れてるから知識をつけてレベルアップしたいと思って手に取った。

この本では、自分自身が1番美味しいと感じるコーヒーが世界一美味しいコーヒーだと定義していて、それを見つけるためのヒントになる知識が載ってる。

コーヒーは世界の貿易総額が、石油に注いで第2位の巨大産業なだけあって、近年ではいろんな研究者が科学的にコーヒーの焙煎や抽出を解明しようとしていて、それぞれの好みの味を安定して再現できるように頑張っている話が面白かった。

この本を読んでからコーヒーが美味い気がする。

50.10代から知っておきたい あなたを閉じ込める 「ずるい言葉」

「あなたのためを思って言っている」という中に隠れる“上から目線”や「もっと早く言ってくれればよかったのに」に隠れる“自分の都合”など受け手がモヤっとするような言葉たちについて解説した本

まあまあキツめの言葉から、つい言ってしまいそうな言葉まで載っていて、その言葉に隠れるずるいこととそこから抜け出す考え方が解説されてる

解説の最後には筆者が研究対象としている社会学の専門用語でより深く解説されてるのも面白い

自分にそんなつもりが無くても、言葉が力を持ってしまって人を傷つける可能性はもちろんある。
そんなつもりが無くても発してしまったという事実は、潜在的な意識か、単なる知識不足か、に起因するところがあると思う。
この本を読むときは、自分事としてどれだけ感じられるかがポイントのような気がする。

10代向けだけど、子供と接する大人たちに読んでほしい。

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