真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (4)BOXの塗装
AMラジオ(中波)は、メインのバリコンのショートを修復したことにより、NGだった低い周波数から高い周波数まで受信できるようになりました。短波放送も、ラジオ日経の受信が確認できましたし、夕方過ぎには強力に中国語や韓国語の放送が聞こえてきましたので、下手に調整などせず様子を見ることにします。
さて、お次は外観の手入れを進めます。下の写真はフロントの毛状パネルなどを外した状態です。正面側と外側で色が違うのがハッキリわかります。
正面の塗装がオリジナルだろうと思われます。光沢があり、木質が感じられるニス仕上げがされていますが、劣化がひどかったのかケースの外側は上から塗り重ねられています。
BOXのレストアの方針は、塗装をはがして木目を生かしたニス仕上げにしたいと思います。
塗装を剥がしてゆきます。
ホームセンターで購入した下記の塗料はがし剤を使ってみます。
説明書通りにたっぷり目に刷毛で塗って行きます。
はがし剤を塗って数分置いておくと塗料がぬるぬると緩くなってきます。それを金属ベラですくうように取り除いてゆきます。この筐体はオリジナルの塗装の上にペンキで上塗りされていましたので、もともとの塗装が下から出てきました。
元々の塗装も剥がすためにもう一回はがし剤を同じようにたっぷりと塗りつけます。
下の写真は2回目のはがし剤で浮き上がったオリジナルの塗装を剥がしたところです。綺麗にとれるまでこれを繰り返し、さいごに水洗いをするとあったので、水で全体を軽く洗い流し、乾かし目の粗い紙やすりから300番程度までに分けて塗装面をやすりがけします。
そして、下の写真が40番のヤスリをかけおえたものです。
それでは次はニスを塗って行きます。
このラジオが発売された当時は、水性のニスは多分なかったのではないかと思われます。仕上がりの光沢の出方も油性のほうが好みなので、オリジナルに近いと思われるマホガニーをチョイスしました。
しっかり乾燥したら400番程度のヤスリで表面をならし、2度目を塗ります。
塗料が固めだったので、ペイントうすめ液で適度な粘度になるように少し薄めて塗って行きます。
パイロットランプの留め具が錆だらけだったので、金属ブラシでこすり、錆を落としCRCで拭いておきました。
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