SHIBU

真空管ラジオにまつわるいろいろなことを綴ろうと思っています。

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真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (0) SANYO SF-400

短波も聞ける真空管ラジオをオークションで落札してみました。 サンヨーのSF-400というモデルで、MT管のセミトランスレス・マジックアイ付き5球スーパーラジオです。実物を見るとかなりどっしりとした感じです。内蔵スピーカーも18cmと大型で、アンティークな感じの喫茶店などに合いそうです。 <諸元> 受信周波数 … MW:535~1605kc(kHz) SW:3.7~12Mc(MHz) 中間周波数 … 455kc(kHz) 真空管 … 12BE6・12BD6・12AV6・30

    • 電球について

      電球について調べてみた真空管ラジオのパネルに使われていた電球についていろいろわからないことがあり、調べたことをまとめてみました。一般の照明の参考になる情報も最後の方にあります。 SF-400に使われている照明用のランプの規格は、最終的に下記のような感じでした。 <電気的規格> 6.3V 200mA <形状規格> ガラス部の形状とサイズ:T-3 1/4 (チューブ型 直径約10mm) ベース(口金)形状:E10 この電球の電気的な規格は、私の調べ方が悪いのかもしれませんが、

      • 真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (5)音質の改善と電子部品の交換

        とりあえず、中波も短波も受信できていたので、様子を見ていたのですが、音量を上げてゆくと、音が割れるというか、震えるというか、違和感のある鳴り方をしています。それとハム音も少々気になります。 やはりコンデンサー類をチェックする必要を感じたので、フィルムコンデンサー、オイルコンデンサーそして、電解コンデンサーをチェックしました。 フィルムコンデンサーは、皆容量がとても多く見えています。 都合10個のペーパーコンデンサーとオイルコンデンサーをプラスチックフィルムコンデンサーに交

        • 真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (4)BOXの塗装

          AMラジオ(中波)は、メインのバリコンのショートを修復したことにより、NGだった低い周波数から高い周波数まで受信できるようになりました。短波放送も、ラジオ日経の受信が確認できましたし、夕方過ぎには強力に中国語や韓国語の放送が聞こえてきましたので、下手に調整などせず様子を見ることにします。 さて、お次は外観の手入れを進めます。下の写真はフロントの毛状パネルなどを外した状態です。正面側と外側で色が違うのがハッキリわかります。 正面の塗装がオリジナルだろうと思われます。光沢があ

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        真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (0) SANYO SF-400

        • 電球について

        • 真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (5)音質の改善と電子部品の交換

        • 真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (4)BOXの塗装

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (3)マジックアイが点灯しない

          回路図には、マジックアイ(6Z-E1)のヒーター配線が書かれていませんが、実際にはパイロットランプと並列に接続されています。 まず、点かなかった大きな理由は、ヒーターの電圧が低すぎて球があたたまらないからということで、これはトランスを巻きなおしたので、適切な電圧が供給されるようになり、クリアしました。 実際にソケットにマジックアイをもどし、ラジオをオンにしたところ、下記のように点灯しました。 マジックアイの寿命は他の真空管に比べ短いようで、どんどん実用になる球がなくなって行

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (3)マジックアイが点灯しない

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (2) メインのバリコン

          この一連の記事の一番最初に、NHK第二 ,AFN, TBS, 文化放送, ニッポン放送が受信できたと書きましたが、これが意味するところは、NHK第一は受信できなかったということなのです。ここは東京23区なのですが、それぞれの局の周波数は、次の通りで、NHK第一が電波が弱くて受信できないという環境ではないので、疑わしいのは周波数を変える所、すなわちメインのバリコンということになります。そして、一番低い周波数がダメということは、バリコンの容量がかなり大きくなったところで不具合がお

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (2) メインのバリコン

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (1) 電源周辺 その3

          最後の0.5Φ57Tを巻き終えて、EIコアを外した通りに元通りに組み合わせ、外枠を取り付けます。そしてワニスを塗布しました。 普通の絶縁トランスの場合は、どっぷりワニスに浸けて、含侵させたりしますが、もともとのとらんすも巻きほぐした感じから含侵はされていませんでしたので、主要部分に塗布して固めるに留めました。オートトランスでは、1次と2次の絶縁もありませんので、この程度で良さそうです。EIコアを取り付けたばかりの状態ではぶわっと広がっている感じで、外枠には収まりませんでした

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (1) 電源周辺 その3

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (1) 電源周辺 その2

          それでは、トランスを巻き始めます。その前に準備したものをLISTにしておきます。 巻き線は、古いものは被覆にダメージがあるとショートするなど危険なので、新しいものを使用します。PEWがよさそうですが、今回はUEWを使用します。 0.16mmΦ UEW 0.2mmΦ UEW 0.5mmΦ UEW 絶縁紙として、秋月電子で買い物をしたときに商品を入れてくれるクラフト紙の袋 手持ちであったポリミイドテープ 青黒緑黄色のAWG20の耐熱ワイヤー 絶縁・巻き線固定用ワニス

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (1) 電源周辺 その2

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (1) 電源周辺 その1

          サンヨーSF-400のレストア記事です。 ラジオは鳴っているが違和感を感じる。パイロットランプがとても暗い。音量をあげると音が不自然になり、途中から大きくならないなど。不健康な感じです。裏ブタをはずし、周波数指示棒を外し、パイロットランプやマジックアイを外し、底のネジを外してラジオ本体をキャビネットから引き出します。 パイロットランプには6.3V用のものが使われていて、ひとつ切れていましたので、交換します。 回路図も少し破れていましたが、キャビネット内に貼られていました

          真空管ラジオをレストアしてみている。 1台目 (1) 電源周辺 その1