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寮長マヌエルは激おこぷんぷん丸 -エスパニョール選手寮生活日記②

【目指せ!ドラマ化?】

2004年9月15日、エスパニョールのレジデンシア(選手寮)にめでたく入寮成功。高松さんに寮長さんのマヌエルを紹介してもらい、この寮のルールを説明してもらう。

選手寮と言っても、当然トップチームの選手がいるわけじゃない。

ここに住んでいるのは、小学生の一部~中学生(カデテA・B)~高校生(フベニールA・B)の選手たちだ。

Bチーム(18歳以上~)の選手が短期的に1人・2人ぐらいはいるが、基本的には少年たちの暮らす寮なのである。そこに、24歳(彼らから見ると)おっさんが一人混じる。サッカー選手でもないのに。

よく考えると意味がわからないシチュエーションだ。

寮長さんの忠告

「子どもたちは7~8時ぐらいに寮を出て、朝早くから学校に行く。夕方は練習だ。君は耐えられるかい?」

「夜は11時までに部屋に入りなさい。それ以降は何をしてもいいけど静かにするんだ!もし、遊びに行ってそれまでに帰ってこなくても、何も問題はない」「ただ朝まで外で待ってなさい!」

まさに指導の鬼、こういった厳しい環境の中で、世界トップクラスの選手は育成される・・・・・・・・・わけがない。(発言は本当だが)そんなストイックな環境で、スペイン人が我慢できるわけがない。

怖い人のように書いたが、マヌエルは本当は、すごくいい人である。

「たまには怒るけど、普段は優しい人だよ」

と自分で言っていた(笑)。

就寝11時の怪

とりあえず私の部屋は2人部屋になった。

「10月のはじめぐらいにコロンビア人が来る予定だから、それまでは一人部屋だからね」。マヌエルが言う。

当面はひとりでの生活になるみたい。

ともあれ、晩御飯を食べさせてもらって、この日は就寝。私はちゃんと11時頃には部屋に入って静かにしていた。

だが、子ども達は夜遅く(といっても、12時ぐらい)までテレビでサッカーを見たり、音楽かけまくったり、めちゃくちゃウルサイ。つまり、普通の高校生たちである。

マヌエル、子どもたち全然11時以降でも騒ぎまくってるじゃないの・・・。

選手寮初夜が過ぎていく。


↓よければ1話から順番にどうぞ


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ライター守本●インタビュー取材実績2000件以上(主にスポーツ)
芋けんぴが好きなので、芋けんぴ代にさせていただきます。お仕事のご依頼もなんなりと。本当はWEB制作・企画、運用などが軸です。写真撮影、動画編集、サーバ管理、コーディングと、制作に必要なことはだいたいやれます