プライドや自己有用感の問題もあるから「免許返納」は難しいなぁ。

先日、83歳の義父が、
前の車に、コッツンコしちゃいました。

雨の夜。信号待ちで、
後ろからコツンと前の車に
当たったそうです。

私の家に週に1回
野菜を持ってきて
子どもたちと夕食を食べて帰る途中でした。

運転歴は、60年以上です。

「免許の返納はするべき」ということを
言うのはとても簡単なことです。

私の住む町は、車が無いと
交通手段が少なく不便な田舎です。

そして、義父は
私の住む町から車で20分くらいの
さらに不便な田舎に住んでいます。

免許がないと通常の暮らしが、
非常に狭くなります。

一番近いスーパーまで歩いて30分以上かかります。
バスも通っていません。

そして、
免許がなくなると
私たちの家には、
ほぼ来れなくなります。

楽しみの孫のための自家製野菜を
持って来れなくなります。

そうなると、
野菜を作る量が減ります。
運動量が減ります。
老化が進みます。

毎週楽しみの
孫との食卓を囲むことができません。

本来は、我々が行けばいいのですが
小学3年生と5年生は
土日に習い事が忙しいのと、
年齢的にもだんだんと
不便な田舎へ行きたいと言わなくなりつつあります。

下手な、説得で免許返納をさせれば
プライドを傷つけかねないです。

自己有用感を、
失わせ老化を進めかねないと心配です。

免許返納の難しさは、
人によって違うとは思いますが、

運転ができなくなることで、

自分の自由や能力が制限されると感じる。

交通手段が減り、生活に不便が生じる。

家族や友人との付き合いが減ること。

老化を実感し、寂しさや孤独感が増す。

義理の姉などと色々話し合いました。
免許返納のメリットは、
田舎に住む義父にはなかなか当てはまりません。

メリットよりも、
プライドや自己有用感。
しいては、それが満たされないことでの
老化についての方が大きいと感じました。

今回は、
・後付けの「運転支援装置」をつける。
・雨の日の運転はしない。
・日頃行くスーパーを安全な道の数件に絞る。
・体調が良くない日は運転をしない。

ということで話し合いは一旦決着しました。
とはいえ先延ばしにした感は否めません。

親の老化問題が、
少しずつ近づいてきたように思った出来事でした。

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