猫で始まり、ネズミで終わった我が家の不思議な話。
これは、父から聞いた話です。
それは、1986年ごろのことです。
小学4年生だった私の家の玄関の前で、
猫が死んでいたそうです。
気味悪くなった母は、祖母にすぐに相談をして
市役所に連絡をし、処分をしてもらったそうです。
とても不思議な出来事だったのでとても鮮明に覚えていたそうです。
その次の日からなんと、
父の持っている株があれよあれよ上がっていったのです。
いわゆる、バブル相場のはじまりです。
それまで、自分の家は貧しい家だと思っていたのですが、
このあたりから、認識が変わりました。
絵に描いたように親父の羽振りがよくなったのです。
親父は、毎晩飲み歩くようになりました。
株の動きに一喜一憂し、常に株価が気になるという
まるで依存症のようになっていました。
お金も派手な使い方をするようになったのです。
引っ越しもしました。
女性関係の問題も出てきました。
バブル狂騒曲をまさに体現したと思います。
私が中学2年になった
1990年の夏休み。
家族で、東京ディズニーランドに旅行に行きました。
2泊3日だったと思います。
なかなか豪華な旅行だったと記憶しています。
親父は、ホテルの新聞を読んで
「イラクのクウェートへの侵攻」を知ったと言います。
湾岸戦争のはじまりです。
旅行先だったので、株を売る電話を証券会社にできなかったために
大きな損害を被ったと言っていました。
そう、ディズニーランド(ネズミ)で
我が家のバブルは、終わったのです。
結局、
田んぼも売り、
家も売り、
親父のお兄さんの死を経て、
親父の精神は病み職を転々としました。
何が良かったのか、悪かったのかも分かりません。
色々ありましたが、
あれから30年が経ちました。
猫で始まり、ネズミで終わった我が家のバブル狂騒曲。
ようやく思い出話として語れるようになりました。
本当に長かった~。
「ドル建て」では、日経平均株価がバブル期超えて最高値を更新しましたね。
なんしかカッコいい大人になろう。
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