家事を非効率にすることで心の安寧を取り戻す
こんにちは、kokoです。Big4でコンサルタントを経験した私が、身近な出来事を通じ、学んだり考察したことをゆったりと語っています。今回は、日常の家事をそんなに効率化しなくても良いのでは?という私からの軽いご提案です。
家事は本当に時間泥棒なのか?
食洗機・ドラム式洗濯機・ロボット式掃除機など、少しでも家事の時間を減らすための製品をよく目にするようになってから久しくなりました。食洗機であればスポンジでお皿を洗う作業が、ドラム式洗濯機であれば洗濯物を干す作業が、ロボット式掃除機に至っては我々が掃除をする作業そのもののほとんどが削減され、その時間で別のことができるようです。
しかし、家事をしないことで浮いた時間を何に費やしているのかといえば、目的もなくネットサーフィンをしてしまったりゴロゴロとしてしまったり、必ずしも有意義に時間を過ごせていない人も多いのではないのでしょうか。
それに、個人的な意見ですが、家電製品はすでに十分すぎる機能を持ち合わせているように思えます。洗濯板で洗濯物を一枚ずつ洗っていた時代から洗濯機のボタンひとつで干す前の綺麗な洗濯物が用意されていたり、朝から薪を燃して土鍋でご飯を炊いていた時代から炊飯器のスイッチひとつでほかほかのご飯が炊けたり。それだけでかなりの労力をセーブできていますし、必要以上にそれを超える機能を求めなくとも我々の生活は豊かになったのではないでしょうか。むしろ、効率化に拘泥しすぎていることの方が、私たちが自由に生きることの足枷になってしまっているような気がします。
家事は意外と心を豊かにしてくれる
明らかに私は家事が好きなのですが、どうしてその考えに至ったかを簡単にご紹介します。とはいえ、私自身高性能家電を使ったことがない(というか使おうと思ったことがない)人間なので、ポジショントークになってしまっていることを先にお断りしておきます。
思考がシンプルになり、マインドフルな状態になれる
汚れがキレイに変わる爽快感が心の爽快感につながる
着実な進捗が確認できる
思考がシンプルになり、マインドフルな状態になれる
騒がしい頭の中を整理するために瞑想をしマインドフルな状態にすることが一種の方法論として確立していると思いますが、言うは易しでして、実際に実行することは結構難しいと個人的には感じます。座った状態で目を閉じて長い間頭の中を空っぽにするのですが、例えば毎日10分座ったまま瞑想するって結構心のハードルを感じませんか?せかせかした毎日を送ってしまっている現代人にとって、たった10分であっても何もしない瞑想の時間を取ることは簡単ではないと思います。
一方で家事においては、例えばお皿を洗っているときはお皿を洗うことだけを考えるといったように思考の癖をつけると、それだけで一種のマインドフルな状態に自分を持っていくことができます。上記のような目を閉じた瞑想と比べると効果は薄いのかもしれませんが、少なくとも目の前の行動と思考が一致しているという意味ではマインドフルといえますし、家事のついでに実行できることもお手軽感があっていいのかなと。
また、マインドフルとは若干離れてしまうかもしれませんが、ラジオや音楽を聴く時間として活用することもお勧めします。特にお皿洗いはカロリーの高い作業ではありませんし騒音もあまり出ませんから、思考がシンプルになっている時間を耳で満たしてあげるには最適です。
汚れがキレイに変わる爽快感が心の爽快感につながる
掃除と洗濯は特にそうですが、汚れたものをキレイにするプロセスがそのほとんどを占めます。すると、汚れが落ちてキレイになった状態に心までもスカッとします。感覚的なものなので理由を説明するのが難しいのですが、強いていうのであればキレイな状態の方が生存確率を高めるからなのではないでしょうか。汚れがある状態はカビが生えたり良からぬ菌が発生したり、場合によっては私たちの体調を崩すリスクを孕んでいます。それが取り除かれてキレイな状態になることは生存確率を高めるとも捉えられますので、遺伝子レベルでキレイな状態を喜んでしまうのが私たち人間なのかもしれません。「キレイ好き」はよく聞きますけど、「汚い好き」は聞いたことありませんよね。
着実な進捗が確認できる
仕事、人間関係、恋愛、子育てなど、私たちは誰でも終わりのない大きなアジェンダを抱えながら生きています。その上技術革新も目まぐるしい「VUCA」なんて謳われる時代ですから、前に進んでいるかもわからず手探り状態で人生をやりくりされているはずです。ところが、家事には前進という明らかなベクトルが存在します。
面倒な食器洗いも決まった数のお皿を洗えば確実にシンクの底が見えてきますし、洗濯物を干すのだってカゴの中の洗濯物を全て干せば絶対に作業が終わります。進捗が目に見え、明確にタスクの完了状態が定義される家事は、混乱の時代を生きる私(たち)にとって極めて精神衛生上ヘルシーな営みだと私は思います。大袈裟かもしれませんが、何にも手がつかないイライラした状態の時こそ家事をお勧めします。何かを完了させたという達成感に包まれるので、次の行動を起こすモチベーションにつながるはずです。
筆者とこのnoteについて
Big4でコンサルタント経験者である私が、実際の現場で見聞きした生き生きとした(時には生き生きとし過ぎた)情報をみなさんにお届けしています。無料でも有益な情報をお届けできるように執筆していますが、より生々しい現場の経験についてはオーディエンスを絞らせていただいています。
いわゆるコンサルスキルと呼ばれるものだったりコンサルの現場から日々学ぶことは、決してコンサル業界に閉じた話ではなく、それ以外の業界の皆さんにも参考にしていただけると思います。なにしろ、コンサルタントはあらゆる業界のあらゆる課題解決を主要なサービスとしていますから、業界を問わず普遍的なスキルを身につけておく必要があるのです。
こういったゆったりとした回と有益情報を盛り込んだ回を織り交ぜることで、より活き活きとしたコンサルの現場をお届けできればと思っております。
それではまた😉