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【書評】2013年にすでに提唱されていた新しい働き方(君に友だちはいらない)

こんにちは、kokoです。毎月最低5冊は読むプチ読書家である私が読んだ本のうち、「これはよかった!」と思った書籍を紹介します。

【今回ご紹介する書籍】君に友だちはいらない

かなり有名なのでご存知の方も多いかと思いますが、良書であるという噂を聞きつけて私も購入しました。

タイトルだけ知っている状態で購入したので、人間関係とか哲学とかそういった題材を扱う本だとばかり思っていました。が、全然違います。著者瀧本氏が提案する新しい働き方、特に一緒に働く仲間についての考えが記されています

外資系コンサル出身である瀧本氏の見事な文章力のおかげで、読みごたえがある内容であると同時にとても読みやすく構成されています。これから以下ポイントについて私の感想をご紹介しますが、ぜひ皆さんもお手にとって全編を読んでみてはいかがでしょうか。

  • 2013年に書かれたとは思えない

  • 長らく距離を置いていた大きな夢

  • よき仲間になる

2013年に書かれたとは思えない

夢を語り合うだけの「友だち」は、あなたにはいらない。あなたに今必要なのは、ともに試練を乗り越え、ひとつの目的に向かって突き進んでいく「仲間」だ。

瀧本哲歴史(2013)君に友だちはいらないp.322

本書の最後に出てきて、究極の結論と言える文章を抜粋しました。ここに表れているように、プロジェクト単位で仲間とチームを作り目標達成するスタイルを筆者は提唱しています。2024年の現在であればすっと腹落ちしますが、本書が書かれたのは2013年です

現在でさえもまだまだ大企業文化が根強い日本ですが、時代の潮流としては筆者が提唱するような働き方にシフトしている感覚を覚えます。例えば、大企業であっても外部の専門家の力を借りたり一部の業務をアウトソースしたり、全てを内製化するのではなく必要なスキルはスキル単位で外から取り寄せる文化が徐々に広がり始めていると思います。

本書の公開から10年以上経った今、時代がゆっくりと筆者の考える方向に動き始めるとは・・・働くことの本質をとらえたこの本はまるで予言書のようで、「すごい・・・!」とまずは率直に感じたというのが第一印象です。

長らく距離を置いていた大きな夢

仲間を惹きつけるにあたり、大きすぎるくらいのビジョンを掲げることを提唱されています。

むしろ人は「でかすぎるビジョン」を掲げる、「穴だらけの人物」に注目する。

瀧本哲歴史(2013)君に友だちはいらないp.184

すると、夢を叶える応援をしてくれる人や不可能を可能にすることをエキサイティングに感じる人など魅力的な仲間が集まるということですね。それに、どれだけ大きすぎるとしても、魅力的な人材が集まれば具体的な手立ても思いつくしこなせるようになるのでしょう。

私の人生はこれまで「これがしたい!」というパッションがあまりなく、のらりくらりと当たり前に敷かれたレールを通ってきた気がします。それはそれで努力を伴いましたし、だからこそ自分を誇りに思いますが、これからますます多様性が広がる時代には軌道修正が必要だと感じさせられました

よき仲間になる

そんなわけでプロジェクト単位の「仲間」と一緒に仕事をしていく必要があるとのことですが、それは同時に自分がよき仲間であり続ける必要があるということでもあると理解しました。

全ての人に好かれる必要はありませんが、自分が必要とされるだけのスキルを身につけたり、自分が輝ける場所に辿り着くための情報収集やネットワーキングを欠かさなかったり。日々の努力を怠ってはいけないとリマインドさせられました

筆者・このnoteについて

Big4でコンサルタント経験者である私が、実際の現場で見聞きした生き生きとした(時には生き生きとし過ぎた)情報をみなさんにお届けしています。無料でも有益な情報をお届けできるように執筆していますが、より生々しい現場の経験についてはオーディエンスを絞らせていただいています。

いわゆるコンサルスキルと呼ばれるものだったりコンサルの現場から日々学ぶことは、決してコンサル業界に閉じた話ではなく、それ以外の業界の皆さんにも参考にしていただけると思います。なにしろ、コンサルタントはあらゆる業界のあらゆる課題解決を主要なサービスとしていますから、業界を問わず普遍的なスキルを身につけておく必要があるのです。

こういったゆったりとした回と有益情報を盛り込んだ回を織り交ぜることで、より活き活きとしたコンサルの現場をお届けできればと思っております。

それではまた😉

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