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自己理解しないと自己開示はできない
こんにちは。Big4でコンサルタントを経験した私が、身近な出来事を通じ、学んだり考察したことをゆったりと語っています。今回は自己理解が足りないなと反省したお話になります。
「よく聴く音楽は?」
少し前にとある集まりに参加したのですが、その場にいた人たちが皆さん音楽が好きな人たちでした。はじめまして同士の方々が多く、私もその場に知り合いはほとんどいませんでした。ですので挨拶や自己紹介を皆さんされていたのですが、そこでよく飛び交っていた質問が「よく聴く音楽は?」でした。好きな音楽、ジャンル、アーティストの話で段々と集まりが盛り上がってきていたのですが、私は少し困惑してしまいました。なぜなら、音楽は好きなはずなのにその質問に関する明確な答えを持っていなかったからです。
自分の嗜好を「なんとなく」のまま放置していた
移動中など耳が空いている時は何かと音楽を聴くなど音楽と接している時間は決して短くないはずですし自ら望んで音楽を聴いているので、自分は音楽が好きなのだとなんとなく認識していました。ですが、このように改めて質問されるといつも聴いているアーティストやジャンルが答えられず、自己認識と現実がズレていることに困惑しました。
では何故このようなズレがあるのだろう?と考えてみました。いろいろと理由はありますが、ここでは「なんとなく好きのまま放ってしまったから」という点にフォーカスしたいと思います。私の性格として、好きな曲があるとそればかり聴いてしまう癖があります。その曲が好きだからそれでいいやとそこで思考停止してしまい、何故好きなのか?というところまで辿り着くことがないことに気がつきました。何故好きなのか?に飛び込んでいけばもっと面白い世界が待っていますしそれに併せてより深い自己理解に辿り着くはずなのですが、「時間がかかりそう」とか「奥が深過ぎて私には立ち入れないだろう」とか何かと理由をつけて避けてきました。根本的に面倒くさいと感じているのだと思います。
それはそれでいいというか、誰かに迷惑がかかるわけではないのでこれまでそうしてきてしまいました。が・・・こうして大人になり「自分の好き」を誰かと共有する場が増えた時、実のある会話をリードできなかったり「自分の好き」を理解している楽しそうな姿を見たりすると、自分はなんてつまらない人間なのだろうと結構絶望しました。
まずは自己認識、その次に自己開示
そんなことを考えている真っ只中で、たまたま以下の本を読んでいました。
上記の件も相まってか、自分が面白い雑談ができていないことに対する危機意識が醸成されてしまいまして、無意識的にこちらの本を手にとってしまったのだと思います。そんな当時の私に刺さった一節をご紹介します。
ビジネスの雑談では、その内容を通してお互いのビジネスセンスや考え方、仕事に対する取り組み方などを伝え合うことが求められています。 そのためには、双方が自己開示をすることが大切ですが、自己開示の前段階として「自己認識」をする必要があります。〔中略〕もっとシンプルに考えるならば、自分が「何が好き」で、「何が嫌い」なのか、自分に問いかけてみるのでもいいかもしれません。
相手との共通点を見つけると打ち解けやすくなるなどはよく言われることですが、そのためには自己開示が必要であり、自己理解がなければ開示のしようがありません。対人関係に関することなのでついつい相手や相手への接し方にばかり焦点が当てられてしまいますが、自分自身つまり自己認識や自己理解は忘れてはいけないはじめの一歩だと改めて勉強になりました。
ということで、最近は好きな曲のアーティストの有名アルバムを一通り聴いてみたり、音楽に限らず興味関心があるトピックの歴史を勉強してみたり、「なんとなく好き」をそのまま放置しない努力をしています。長い間やらなかったことなのでまだ精神的な障壁がありますが、習慣化してしまえばこちらのものなのでもう少し続けてみようと思います。
年末年始でまとまった時間を取ることができる方も多いかと思いますので、ぜひ皆さんも「自分の好き」を掘り進めていってはいかがでしょうか?
筆者とこのnoteについて
Big4でコンサルタント経験者である私が、実際の現場で見聞きした生き生きとした(時には生き生きとし過ぎた)情報をみなさんにお届けしています。無料でも有益な情報をお届けできるように執筆していますが、より生々しい現場の経験についてはオーディエンスを絞らせていただいています。
いわゆるコンサルスキルと呼ばれるものだったりコンサルの現場から日々学ぶことは、決してコンサル業界に閉じた話ではなく、それ以外の業界の皆さんにも参考にしていただけると思います。なにしろ、コンサルタントはあらゆる業界のあらゆる課題解決を主要なサービスとしていますから、業界を問わず普遍的なスキルを身につけておく必要があるのです。
ゆったりとした回と有益情報を盛り込んだ回を織り交ぜることで、より活き活きとしたコンサルの現場をお届けできればと思っております。
それではまた😉