怖いけど大事な「全集中の呼吸」
ども。翔です。
「鬼滅の刃」では呼吸法が重視されていたり、炭治郎がナチュラルに瞑想していたりして、精神的側面も受容されている感じが好きです。
呼吸、大事だよね。
とは言いながら俺たち、ちょっと「全集中の呼吸」が怖かったりします。
「全集中の呼吸」はマインドフルネスに通じる
炭治郎のモノローグから読み取れるんですけど、全集中の呼吸って「全身に意識を集中して酸素を通す」ってことなんですよ。
さらにストーリーが進むと「足に特に集中して速く走る」とか「筋肉の繊維1本1本……」とか、よりピンポイントな集中をする描写もありますよね。
あれ、そのままマインドフルネスに繋がっていると思います。
自分の肉体の隅々まで――「今ここ」にある自分の肉体を意識していく過程。
意識のすべてが「今ここ」に向けば、比較的簡単にゾーンに入るという体験を起こすことができるし、フロー状態に達して最高のパフォーマンスを発揮することだってできるでしょう。
堕姫の帯がゆっくりに見えたのも頷けます。
マインドフルネスが怖い
俺たちが全集中の呼吸を怖いと感じる理由は、このマインドフルネスにあります。
マインドフルネスは、トラウマケアにも活用されている手法のひとつです。俺たちにも必要なことは理解してるんですが……。
「今ここ」に固定され、逃げ場を失いそうで怖い感じが拭えません。
俺たちは意識と記憶の中を行ったり来たり。
「今ここ」にいたりちょっと離人したりしながらここまで生き延びてきているので、「今ここ」ひとつに週ちゅしようとするとものすごい拒否反応が出てしまうんです。
無数に空いていた緊急脱出口が、突然全部消えちゃって、たったひとり取り残されるような感じ……。通信機も反応なし、みたいな。
現実に安全を感じられていないのでしょう。あるいは、安全であることを信じ切れていない。
だからマインドフルネス的なことを練習する時は「ここは安全だ、大丈夫だ」と感じられるところにいる必要があるし、集中もなかなか続きません。
しかしだからといって、ずっと離人し続けているのも肉体にとってはあまり良くないみたいで。
俺たちは末端冷え性持ちで、呼吸量の検査では標準の半分の値しか酸素を取りこめていなくて、特に調子が悪い時は膝から下の感覚がありません。
幽霊みたいに漂いながら生きている心地になることも珍しくないんです。
他のパーツに至っては息を止めていることが普通になりかけていて、潜水しながら生きてるんか……とも思います。
「全集中の呼吸」を始まりにする
だから、俺たちはお試し的に「全集中の呼吸」を練習することにしました。
まずは、酸素を取り込む深い呼吸を癖付けることに挑戦しています。
体の各部に意識を向けたりする、よりマインドフルネス的側面が強いことは後回し!
とりあえず酸素の量が増えたら健康に良さそうなので。
息をたくさん吸うにはほどよく力が抜けている必要があって、「深く吸わないと!」って力むと深く吸えないのが難しいです。
1日続けてみているんですけど、視界の端まではっきり見えるし(いつもは黒く狭まったりします)、なんだかちょっと体がすっきりした感じがしています。
明日からも続けていけるといいな。
怖くてもいいんだ。
子どもたちを中心に、市松模様の羽織とか着て「○○の呼吸 壱の型!」とかやってるのかな。
流行っているものはポジティブで「良さそう」に見える。
だからこそ良さが分からなかったり、何かの事情で流行りのものの要素を「怖い」と感じたりした時に、「自分が間違っている、駄目なんだ」と感じることもあるけれど。
怖いことには怖いことの理由があるし、その理由は自分がここまで頑張って生き延びてきた大事な手段に起因している気がします。
怖くても、いいんだな。
あなたの恐怖感や、自分が間違っていると思ってしまう気持ちも、少し和らぐといいなと思っています。
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