韓国映画の魅力とは
私が最初に海外に行ったのは高校生の時だ。姉と韓国に旅行した。
お隣の国で、同じ東洋人なのに、人々の気性も違うし、言葉も食べ物も全く異なり、刺激的な体験だった。
そしてアメリカに住んでいた時も韓国人や韓国系アメリカ人とよく食事やノレバン(カラオケ)に行った。
一旦仲間として認められると、距離感が日本人同士以上に近く、面倒だなと思うことも正直あったが、彼らのストレートでありながら人間味あふれる特性と日本人に欠けているパワフルさに惹かれた。
日韓は政治問題でいつも、国民感情がクローズアップされてしまう。
私自身も色々と思うことはあるが、日本に対する並々ならぬライバル心も含め、感心することは多い。
韓国経済の市場規模は大きくはないため、日本と違い、富裕層はもちろん一般市民も海外志向が強く、若者に関しては英語も比較的話せる人が多い。
エンターテイメントにおいても昨今の世界的K-Popブームは海外進出を以前から見据えてきた国の戦略が功を奏した格好だ。
韓国の曲や映画には1990年後半―ちょうど私がアメリカに留学したころから関心を持っていた。
それまで洋楽しか興味のなかった私は、友達のCDを聴きながら、韓国人歌手のレベルの高さに驚いた。
冬ソナのような恋愛ドラマにはあまり関心がないのだけれど、映画はアクションからサスペンスまではまってしまった。役者の演技がめちゃくちゃ上手い。そしてストーリーが斬新だ。
財閥の存在が大きい国なので、そうじゃない一般市民、そして地下室で暮らすような低所得層との生活レベルのギャップが大きく、気性の激しい国民性も手伝って、設定が日本映画ではあまりないものが多い。
2014年に公開されたハイヒールの男(Man on High Heels)もただのアクション映画ではなく、性同一性障害をテーマにした切ないストーリーだ。
韓国エンターテイメントに詳しいnoterさんに伺いたいのだが、映画の中でもう一人の主人公の女性が歌っている曲が忘れられない。調べても曲としてリリースされていないようなのだけど、ご存じの方がいたら是非教えてください。
映画の字幕から引用した訳は以下の通り。美しいメロディだけでも楽しんでください♪
いくら あなたが欲しくても
どれだけ傷ついても
何も変わらないようね
わかってるわ
涙しか流れない
この道を渡ろうか 信号の前で
バカみたいにこうして突っ立ってる
止まったまま
何も変わらない
その場で振り返って
引き返すか 前に進むか迷ってる
この道を渡ろうか 信号の前で
バカみたいにこうして突っ立ってる
あなたが私を呼ぶかもしれないから
どうかそばに来て
もう信号が青に変わるわ