少しだけ我慢することの意味を知ったクリスマス
サナさんの素敵なクリスマスの記事を読んで、私も子供時代の思い出を書きたくなった。
私には短所が沢山ある。中でも、気が短いこと≒忍耐力がゼロなことが真っ先に思い浮かぶ。
一方で、自己主張の強さは子供の頃から変わらない。店先で欲しいおもちゃや絵本をみつけるとターゲットから離れず、母を困らせた。
あれは5、6歳の頃だろうか。母の買い物について行くと、あるものに目が留まった。
<木のおうちだ>
どうしても欲しい!と粘ったが、「我慢しなさい!」と母に引きずられてその場を離れた。
その年の12月、姉にサンタさんに手紙を書こうと促され、10個位欲しいものを書き綴った、笑。
12月25日の朝、目を覚ますと、布団の横にキレイに包装された大きな箱が置いてある。開けてみると、そう、あの木のおうちだった。
そのうえにはサンタさんからの手紙も!
「他の子にもプレゼントをあげないといけないから、一つしか渡せないけれど、また来年良い子にしていたら届けるからね」といった内容だった(おそらく全部ひらがな)。
今考えると私を喜ばせるために父、母、姉が連携プレイをしていたのだとわかるけれど、当時は”欲しかったものをサンタさんが届けてくれた”というまさに子供が描く夢そのものだった。
あの時の嬉しさは今でも忘れない。
それから十数年後にアメリカでクリスマスを過ごすようになり、クリスマスツリーの下に置いてあるプレゼントをクリスマス当日に開けるという楽しさを知った。
私の家族はクリスチャンでもないし、国際色ゼロだったけど、子供の思い出作りによくそこまでしてくれたな、と思うと、目が潤む。おもちゃだってバカにならない金額だ。
その経験から、欲しいものを我慢すれば後に得たときの喜びが倍になるのだと、子供ながらに教訓を得た(今その教訓が活かされているかは、疑問だけど..)
クリスマスの時期になると、遠い遠い昔の思い出と共に、少しだけ我慢することの大切さをかみしめる自分がいる。
Merry Christmas to everyone here! Wishing you a joyful and peaceful holiday season. (皆さん、素敵なクリスマスをお過ごしください!)