あなたは人生でリスクをとりますか?
私は、「安定志向」という発想が苦手だ。
解釈はさまざまだが、ここでいう「安定志向」とは、リスクを取ってまで自分が変化するのを好まないという内向きな性質のことだ。
日本では、まだまだ「安定志向」という概念は健在だ。
統計をとったわけではないのでわからないが、典型的な日本企業では、仕事をそつなくこなしながら、現状維持に重きをおく人たちのほうが圧倒的に多いのではないか。
とはいえ、SNSの普及や価値観・ニーズの多様化に伴い、チャレンジ精神なくしては、会社も存続できないとの危機感から、多くの企業が組織風土の改革に乗り出している。
喜ばしい流れではあるが、「形だけ取り入れても意味がない」と少しだけシニカルにみている私。
なぜならば、周りには事なかれ主義の人たちが多いし、変化を求めない人のほうが、会社では上にいきやすいのが現実だからだ。石橋を叩いて渡る風潮自体を否定するつもりはないが、それを美学と考えていた人たち、そのような企業文化で育ってきた人たちにとっては、リスクや失敗というのは絶対避けなければならないだろう。そのような人たちが本当の意味で、チャレンジ精神を醸成できるのだろうか。
リスクを取らずして、イノベーションは生まれない。そして、スピード感も重要だ。
このような内向きな発想は、日本人の起業意欲の低さにも反映されているようだ。
報道でみただけなので、具体的な調査内容が定かではないが、起業を望ましい職業選択と考える学生の割合は日本が25%と主要国で最も低い水準だったそうだ。中国は8割、米国は7割近くに達している。
もちろん、日本政府も数年前から、スタートアップ10万社の創出を掲げてベンチャー企業への支援を強化しているので、少しずつ変化はみられるだろう。
冒頭に戻り、「安定志向」が苦手な私はリスクテイカーか?
常に変化を求め、好奇心旺盛な自分は、チャンスがあれば、リスクを取るタイプだ。それでも、起業するほどの才能や運があるとは思えないので、小心者のリスクテイカーだと思う、笑。
起業はともかく、一度きりの人生、何か大きなことにトライしたいという気持ちはある。
身の丈以上のリスクはとるべきではないのは、わかっているけど、千載一遇のチャンスがあるのだったら、逃したくない。
あ、でもリスクをとって失敗したら、リトリートやスパ巡りができないので、チャンスが来たら考えることにしよう、笑。