閣下とcaca 愛国者学園物語 第223話
強矢悠里の文章には
「閣下」という言葉が頻出(ひんしゅつ)する。それは、愛国者学園で教えられたとおり、大臣経験者や大使経験者などについて書く、あるいは話をするときは、@@大使閣下のように「閣下」の称号を付けよと、命令されていたことが理由にある。また強矢のような「接遇員」には、そういう敬語が必要だと、教師たちが念を押したこともあった。だから、強矢をはじめとする学園の子供たちは低学年でも「閣下」という言葉に違和感を持たなかった。
そして、それが意外な機会に火を吹いたのだ。