![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144092890/rectangle_large_type_2_92f59626a5de05d8531db16b02fdfdad.jpg?width=1200)
〈好きな場所〉 エルツ城
今まで訪れた場所の中で、「自分をここに縛りつけておきたい」と強く思う場所はありますか?
帰ってからも、心がいつの間にかその場に戻ってしまうような場所。
わたしには何ヶ所かそんな場所がありますが、そのうちのひとつがドイツの西部にあるエルツ城です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144092929/picture_pc_5df4605121be6661f745c3782e706efb.png?width=1200)
お城の正門
今日まで約850年間、一度も落城したことがなく、世界大戦時の空襲にも遭わず、昔のままの姿を保っているそうです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144093178/picture_pc_da813c2f1cc576999766b2748a49a4d3.png?width=1200)
本当に山奥(というか森の奥)にポツンとあるお城なので、周囲には何もありません。
駐車場からも、バスで数分かかります(元気な人なら歩ける距離)。
お城の公開は春から秋の始めあたりまで、冬は完全にクローズします。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144093482/picture_pc_9b029e94093376062617a595d97e3785.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144093489/picture_pc_0129aa21f8069b3d6e0994054a9e17af.png?width=1200)
日本の古いお家や、神社仏閣でも感じますが、ドアが大変低く、ベッドフレームなども小さく、昔のドイツ人はずいぶん小柄だったんだなあ…としみじみ。
古い空気の向こうから、暮らしていた人の声が聞こえてきそうなくらい、すべてが当時のまま。
この城の冬はどれだけ寒かっただろうな…(震)
部屋の隅々まで漂う、「そこだけ今ではない」感じ。
もっと長い間いて、この空気感を味わいたかった。
中は写真がないのですが、なんびゃくねんモノのタペストリーや、アンティークという言葉では表現できないくらい古い家具や調度品の数々…
うっとりを通り越して、よだれが出ます(笑)
(家具好き、インテリア好きにはたまらんです)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144094128/picture_pc_b56b085810f14b6d4d35b981286dd6fa.png?width=1200)
(うっとり)
城内には宝物庫的な部屋もあって、歴代の城主所有のお宝がざくざく展示されています。
わたしなどは、この城がいまだに個人所有と聞き、宝物庫を見学したあたりから
「2006年に今の城主に城が引き継がれた際の相続税」
「毎シーズンの施設修繕管理費」
「毎年の固定資産税は一体いくらなのか」
などが大変気になってしまい、ドキがムネムネしてしまうのでありました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144094562/picture_pc_dd05eb8d6d3f0a708a000d313d41b551.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144094564/picture_pc_a0df1d824c25093ad81a64902fc889b5.png?width=1200)