見出し画像

置いてかれる〜‼️

ちょっとだけ専門的な話になるので、
一般の方々からするとピンとこないかもしれないし
まったく興味もてないかもしれません。

私自身の頭の整理とまとめ書きみたいなもんですねー✎*


心臓ペースメーカー

つい最近、
ペースメーカー植込みをしていると情報ある方の診療に行きました。

(。´・ω・)ん?
ペースメーカーどこにあるの❓

ペースメーカー植込みされている場合、通常は
(左)鎖骨下あたりの皮下に、ボコッと機械の膨らみを
認めます。
※本体の大きさ:5cm 四方程度、重さ約20g

通常(従来)のペースメーカー


通常のペースメーカー(経静脈または心筋電極)

ペースメーカー本体とペーシングリードからなり、
本体は前胸部の皮下に留置されることが多く、鎖骨の裏にある静脈からリードが挿入されます。
リードは心房と心室に1本ずつ留置されます。
心室だけに留置することもあります。

不整脈ドキドキクリニック


が、、

このおじーちゃん、右にも左にも
異物がまったく触れません。

( ᐙ )ハテ?

調べてみました■_ヾ(・・*)


『リードレスペースメーカー』

本体は小さな(長さ2.6cm、重さ約2g)カプセル型で、リードはありません。
一体化されたバッテリーと刺激電極の本体のみで作動します。
右心室に直接留置します。


なんと‼️
こんなのができてたのか ∑(๑ºдº๑)!!

しかももう数年も前に。。
※2017年に保険適用となったそう✿.*・

知らなかったんですわー💦💦

病院を離れると、こーゆー情報をインプットするのが
遅れます( ・∇・) ← 言い訳


🌀通常のペースメーカーの問題点🌀

手術時の合併症
※静脈穿刺から心臓にリードを装着する過程で起こりうる合併症。

静脈閉塞
鎖骨下静脈にリードを留置した状態になるため。血流が低下して静脈が閉塞するリスクがあります。
特に透析患者さんでは、重大な問題と言えます。

・ペーシングリード損傷
長期間の使用によりリードが損傷することがあります。

三尖弁閉鎖不全
リードが三尖弁を押し下げてしまい、弁の機能が低下してしまうことがあります。

ペースメーカーポケット感染
ペースメーカー本体またはリードが感染した場合、
本体及びリードを完全に取り除く必要があります
→ 高リスク


これに対して
リードレスペースメーカーは、

🌸リードレスペースメーカーの利点🌸

リードによるトラブルが起こらない。

・本体自体が心臓内(右心室)に留置されるため
    感染のリスクが極めて低くなる。

外科手術による胸部の傷や本体の膨らみが無いため、  
   患者さんが外観を気にせずに生活できる。

・MRI検査が受けられる。



もちろん
リードレスペースメーカーにも弱点はあります。

☁️リードレスペースメーカーの弱点☁️

生理的なペーシングができにくい
右心室にしか留置できず、心室の情報から脈拍を調整
するため、心房との関連がうまくいかなくなります。

心臓の詳細なモニタリング機能が使えない
右心室の情報のみとなるため、上室性不整脈などの情報
をキャッチできません。

両室ペーシングへの移行ができない
通常のペースメーカーであればリードを追加することで
可能。

心穿孔のリスク
リードレスペースメーカーを留置する際には、心室の壁
に強く押し付ける必要があり、心筋が損傷・穿孔する
可能性があります。
※発生率は低く、通常のペースメーカー植込みでも起こりうるが、命に関わる可能性が比較的高い。

何個まで留置できるのか?
通常のペースメーカーは電池交換できますが、
リードレスペースメーカーは電池交換できません。
※ともに電池寿命は10年強
リードレスペースメーカーの電池が消耗した際には、
新しいリードレスペースメーカーを追加留置することになります。(古いものは留置したまま)

これらの弱点から、
適応はある程度限られます。

少なくとも

・心室しか刺激できないため、対象疾患が限られます。

電池交換できず、追加挿入しなければなりません。
  ➡︎ 高齢者のみ適用対象となる?
※「これまでに3個留置された報告がありますが、基本的にはそれ以上の留置は不可能と思われます。」と。


もー‼️

自分自身のバックアップをとりながら
アップデートしてくの 大変 ⸜( ⌓̈ )⸝

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?