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「多くの芸術家たち」

  わたしは興味のあることと興味がありそうで実は実は一切興味のないことがある。
 「群像」「すばる」「文學界」へ原稿を出すことには非常に興味がある。
 文學ではそれくらいかもしれない。
 もちろん読んでみたい本とか、あるが、小説を書くほうが優先される。
 それとそれらの雑誌で賞を取るための「傾向と対策」である。
 これは、日々の読書だ。
 バルト、ソレルス、クリステヴァ、ラカン、デリダ、ブランショ、プルースト、ジイド、カポーティ、コクトー、ワイルド、素晴らしい退廃のイメージ7だ。
 当時は、美しいものの美は、男女に関係なく愛された。その時代の速さ。

 わたしの知ってるもので三島由紀夫狂がいる。
 今時、珍しいものだ。
 幼年時から金閣寺あたりまで、三島考察はできているのではないか。
 みんな完璧を求める、だから、完璧によって逆に苦労したものを崩されるのだ。完璧でなく、わからないところは曖昧にしておけばよい。
 完璧さを有する者は崩されるが、あいまいさは許される。
 だれもが、それ以上を求めることができないからだ。
 わたしは、腰と足が悪く、がんの痛みに耐えうる薬を飲んでいる。
 きっと、会う機会はないだろう。

プルースト

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