中学受験 国語の神業!極意!!
今、中学受験をする生徒さんが増え、加熱していると言われている。
わたしも一応、昔だが、中学受験をした。
簡単に略歴を書くと、筑波大付属から慶應義塾大学へ行った。博士課程での研究が、フランス哲学であったので、「中学受験の国語」の「勉強法」について書いておこうと思う。
「中学受験の国語」が得意だということを聞いたことがない。
「不得意で困っている」という人が多いようだ。
それでは、なぜ?困るのか?それは、「受験の国語」というのは「特殊な世界」だからです。
例えば、「作文」の時間だったとします。
「物語・小説文」を読んで感想を書きなさい?という問題だとします。
そこで、生徒さんが、自分のフィーリングで感じた思い思いのことを書くと、それは得点をもらえないか、大きく減点されます。
大切なのは、それを読んで生徒さんがどう感じたのではなく、それを書いた「作者」が、この作品を書くことでどういう気持ちを提起しているのか、つまり、作者は、こういう気持ちが分かってほしくて書いたんですよ、ということがあります。
それを汲み取り作文をしないといけません。
まず、書く前に「作者が何を言いたいのか?何を主張したいのか?」それをきちんと把握しないと中学受験の国語では得点になりません。
このことは、「作文」だけでなく「記述問題」についても言えます。
「記述式」で得点が取れないお子様は、作者が何を言わんとしているのか、「要旨・要点」を理解せずに勝手に思いつくままに書いてしまうからです。
「記述式問題の解き方のコツ」です!
作者が言いたいこと主張していること、すなわち「論旨」を把握します。
問題文章中の最初か最後に論旨は来ていることが多いので、そこを読み作者がこういうことを言いたいんだな、と問題文の文章に線を引きます。
そのことを基にして「記述式問題」の組み立てをします。
「論旨」だけを書けばよいのなら、最後の部分をまとめればよいわけです。
また、例えば、「このような問題」とは「どういう問題ですか記述しなさい」という問題があったとします。
その場合は、「このように」の「この」が指示語で、それより前に書かれていることを示しています。
その前に書かれている文章で、使えそうなところに線をつけたり、丸で囲ったりします。そして、その使えそうな本文の言葉を使いながら自分の言葉で、まとめます。
なるべく、本文の言葉を使い、自分の言葉では、本文の使えそうな言葉と言葉を「つないでいくように工夫」することが大切です。
書き出しに注意しましょう!
記述式の時は、出だしに何を持ってくるか、どんな言葉をもってくるかで後の文章を書くのが難しくなったり、逆にスラスラ書けたりします。
作者が、その問題文を書くにあたって「テーマ」、「題材」、「題名」にかかわる言葉を持ってくると、それについて問題文は展開されているので書きやすくなります。
逆に作者が結論でこうだ!といっている言葉を最初に持ってくると、結論の説明はそれより前の文章でし終わっているので、書くのが難しくなります。
限定的な言葉はもってこないで、これから説明が必要な言葉を出だしに持ってくると、スラスラと書ける場合が多いです。
記述の文章構成ですが、
「まとめ」
↓
「説明(具体例など)」
↓
「最終的なまとめ・結論」