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「フランスの個人主義思想とは?」

 フランスの個人主義思想は、その歴史的背景や文化的要因から生まれたものであり、フランスの社会や政治において重要な役割を果たしてきました。個人主義思想は、個々の自由や権利を重視し、個人の自己実現や幸福を追求することを重要視する考え方です。フランスの個人主義思想は、18世紀の啓蒙時代における自由主義的な考え方や、フランス革命における平等と自由の理念が影響を与えています。

 フランスの個人主義思想は、他の国々と比較しても特徴的なものであり、フランスの歴史や文化がその形成に大きな影響を与えています。フランスは古くから文化や芸術が重視される国であり、個々の才能や創造性が尊重される社会風土が根付いています。このような文化的背景から、フランスでは個人の自己表現や自己実現が重要視され、個人主義思想が根付いていると言えます。

 また、フランスの政治思想においても個人主義が重要な位置を占めています。フランス革命における自由と平等の理念は、個々の権利や自由を重視する考え方に基づいており、これが現代のフランス社会や政治にも影響を与えています。例えば、フランスの社会保障制度や労働法などは、個人の権利や福祉を重視する観点から整備されており、個人主義思想が反映されています。

 しかし一方で、フランスの個人主義思想には批判も存在します。個人主義が過剰になると、社会全体の連帯感や共同体意識が薄れるおそれがあります。また、個人主義が過度に強調されると、他者への配慮や共同の利益を無視する傾向が生まれることもあります。このような問題点に対処するためには、個人主義と共同体意識のバランスを取りながら社会を築いていくことが重要です。

 フランスの個人主義思想は、その歴史的背景や文化的要因から生まれたものであり、フランス社会や政治に大きな影響を与えてきました。個人主義思想は、個々の自由や権利を重視し、個人の自己実現や幸福を追求することを重要視する考え方であり、その特徴的な側面を持っています。一方で、過度な個人主義がもたらす問題点にも注意する必要があります。

ここからはエッセイ・エピソード調で書きます。余計なことだからです。 
フランスにわたしは、5年間滞在した。5年という数字は妙かもしれない。学生として学生証はすぐに発行された。エチュディアンヴィサは数か月かかった。さらに滞在許可証には、半年以上がかかっている。自分が住んでいる区の警察署が発行する。役所ではない。朝いちばんだと思い行くとすでに長い行列ができている。当時のフランス人は、お役人であるのでサービス精神を知らず、不愛想です。医師の健康診断まであるので、こなせる人数は決まっています。黄色い紙の保険証のようなものが滞在許可証になり、外国人は常に持つことになります。結局、わたしは、滞在許可証のために初夏から並び、得たのは冬です。わたしは、雑貨屋で証明書を入れるビニール製のソフトケースを買いました。そこに、日本国のパスポート、往復の航空券、滞在許可証を入れ、上着の内ポケットにしまいボタンをしめました。1日の大半を大学で過ごすので、すぐに出せるようにジャケットの外側のポケットにいれました。
 酔って朝方の2時ごろ寮へ帰宅することがありましたが、スリや置き引きの被害はゼロです。
 
 これからがわたしの言いたいことです。
 フランスの庶民レベルの個人主義の在り方です。
 フランス人は、自分が関心があること、ないことを明確にします。
 ですから、こちらが意見したことを無視されたのかしらと思っていると、ただ関心がなかっただけなのです。関心がないことには、心さえ日本人の様な気づかいを見せてはくれません。
 昼間、トランプを仲間とやっている老人、椅子に腰かけ遠くを見ている老人。彼らの果たす役目は、社会では終わったのです。彼らは死が迎いに来てくれるまで、一言の愚痴さえこぼさずに時間が過ぎていくのをじっとこらえるかのようにして待ちます。
 それもフランスの個人主義のひとつです。

 

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