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人生の終わりに迎える仲直り

放浪の旅の途中、道に迷いました
誰かに尋ねようと見回したところ
とある家の前を行ったり来たり
もじもじしている年老いた女性を見つけました

声を掛け、道を尋ねましたら渡りに船とばかりに
「ここの家の人に聞いたらいいわよ
私が聞いてあげる」と恐る恐る玄関を開けたのです

すると中からは同じ年頃の女性が目を丸くして

👵🏻あ〜…お久しぶり!何やってたのよ!
🧓🏻ん〜もっと早く顔を出そうと思ってたんだけど 
👵🏻いいのよ何言ってるの、昔のことじゃない…
🧓🏻色々ごめんね、またゆっくり来るわね
👵🏻そうよこれで次からは気楽に来れるでしょ

照れ臭そうな笑顔で、思い出した様に

🧓🏻あっ、この人、道を尋ねたいんだって
教えてやって!じゃあね、またね
ほんとにごめんなさいね…

私はいきさつは何も聞きませんでしたが
その家の女性は感慨深そうな笑顔で私に
「ありがとね」と熱いお茶を出してくれました

道を教わり、家を出ると
潮の香りのする風が舞っていました

あーここは海が近いんだなと思った
早春のひと場面でした

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